2023年9月公開
監督、脚本:原田眞人
原作:黒川博行「勁草」
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あらすじ:東京にいる胡屋から逃げてきたネリは大阪で特殊詐欺の片棒を担いで生活していた。高城という裏社会の顔役から指示を受けつつ、あらゆる手段で稼いでいく。そんな彼女のもとに義理の弟:ジョーが帰ってきた。このジョーが大きな波乱を起こすのだった。
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面白かったです。
ネリなどは知識が豊富で、特殊詐欺をやるにはもったいない人物ばかりというのが新鮮でした。ジョーは名前の漢字すら書けないのでそのあたりの差がまた面白いのですが。
そんなネリとジョーは凄絶な過去があり、しがらみがある彼らの争いです。
まさかの大きな展開が中盤で起きました。予告では大阪と東京の対決が丁寧に描かれそうな感じでしたが、違いました。
結末もまさかまさかです。このような悪党を主人公に据えている場合、想像される結末があるのですが裏切られました。というわけで、ネタバレができません。とある人物の敗北もまさかまさかです。
劇中の舞台はほとんど大阪でした。行ったことのある場所ばかりだから楽しかったです。車のナンバーがどれもこれも大阪ナンバーなのですが、そこは映画的にわかりやすくするため仕方ないのかなと思います。というのも、大阪市の車は実際は「なにわ」ナンバーです。大阪ナンバーは大阪市以外の茨木、高槻、枚方など大阪府北部の市町です。
さて、エンドロールの製作にかかわった人物の名前にまだ藤島ジュリーKがありますけども、いつまで続くんですかね。気になります。この名前をエンドロールで見つけるとなんだかドキドキします。