2019年2月公開
監督:ロバート・ロドリゲス
脚本:ジェームズ・キャメロン、レータ・カログリディス、ロバート・ロドリゲス
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あらすじ:空中都市ザレムが投下するごみはアイアンシティが日々処理している。その中からイドは人間の脳を持つサイボーグを見つけ出した。修理して、自身の娘の名前を与えた。新たな体を得た彼女は、自身の秘密に近づき、そして、その秘密を追う者たちに狙われる。
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今回ばかりは原作未読ではありません。珍しいこともあるもんだ! どんな映画を観ても原作未読なのが小生の売りでございますからね。売りはおかしいですけども。
銃夢を読んだのは2000年です。調べてみると全9巻は91年から95年に刊行されていたのですね。何やらラストオーダーという続編があるみたいで、そのために結末が変わっているようです。
さて、今作の原作との違いについてなのですが、まず主人公他人物名です。そもそも原作が英語版として刊行された時点で人物名が変えられています。
まあね、原作について語ることができるのはこの程度でして、再読した上で映画を観たかったのですがその機会を得られないままとなっております。原作の記憶はもうめちゃくちゃですよ。ノヴァ博士の「うーん、おいち!」くらいしか記憶にありませんからね。あとは、ガリィの体が戦いのたびにやたらめったら破壊されていたような気がします。無事だったことなんてほんのわずかだったのではありませんか。
さらりと原作のあらすじを漁ってみたのですが、けっこう違うんじゃないかなと思います。バーサーカーボディを得るきっかけが特に改変されているのではありませんか。
さて、今作についてはですね、アリータの目です。サイボーグとはいえ、アニメみたいな目の大きさになっています。それが予告のときから違和感がありました。現実の世界では違和感があるため、そこも現実の大きさに合わせてほしかったのですが。観終わるまでずっと違和感がありました。アリータのキャラは魅力的です。
とはいえ、映像のすばらしさは言うまでもありません。パンツァークンストも含めた戦闘の映像がすばらしいものです。劇中はサイボーグが次から次へと破壊されていきますけど、これが人体なら残酷描写となります。サイボーグだからここまでやれるんだろうなあと思います。生身でなければここまでやっていいのかという問題はありますが。
その破壊されていくサイボーグ問題については、劇中で断罪しています。ヒューゴがそうです。サイボーグを破壊して部品を奪って売っていたわけですが、そのサイボーグに恋をしました。そのヒューゴに対する断罪がなかなか強烈でございませんかね。自分もサイボーグになるわけで、そのあと破壊されてしまうわけで。その一連を目の前にしていたアリータが最も哀れでしょうね。
まあ、体なんて、器でしかないのかもしれません。
次回、「おいち!」を劇中で見ることができるのか、続編を待て!