2024年4月日本公開
監督:アダム・ウィンガード
脚本:テリー・ロッシオ、サイモン・バレット、ジェレミー・スレイター
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あらすじ:未確認生物特務機関モナークが異常な信号を察知した。地底の世界を統べるコングと人類に危機が迫る中、地上を統べるゴジラは各地で強大なエネルギーを集めていた。いったい何が起きるのか。
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ハリウッド版ゴジラはお肉がたぷんたぷんで爬虫類らしさと熊を混ぜたデザインなので大嫌いです。受け入れられません。だけど、一応見るんですよ。もしかしたら面白い映画かもしれませんからね。結果は全然面白くなかったですけどね。
コングはコングで、所詮は大きなおさるさんです。神のゴジラと大きなおさるさんが釣り合うわけもなく、こいつらがタッグを組むなど笑止千万。
コングはちょっとした添え物にしかなりえないのですが、今作はほぼコングが主役でした。そして、内容は5月10日公開の「猿の惑星 キングダム」と同じでした。いや、この感想文を書いている時点ではまだ「猿の惑星 キングダム」を観ていないのですが、予告を見た感じでは本作とほぼ同じだと思わざるをえません。要するに、おさるさん対おさるさんです。モンキッキどうしのいざこざです。そのいざこざに人類が巻き込まれます。ゴジラがモンキッキどうしのいざこざに武力介入します。
とにかく今作は全編に渡って力押しです。力こそパワーの映画です。私にはまったく刺さりませんでしたけれども。まったく楽しめませんでしたけれども。ゴジラとコングがいっしょに走る場面は嘲笑ものです。
世界の都市が破壊されていました。その場面がなんだか特撮風味でした。もちろん意図的なのでしょうけど、だからどうしたって感じです。
最後に冷凍怪獣が凍らせた空をゴジラが晴らした瞬間は好きです。冷凍怪獣が「わあ、きれい」という感じで空を眺めていたのはなかなか良かったです。今作の怪獣はそろいもそろって表情豊かですね。