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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「沈黙の艦隊」鑑賞感想

ポスター画像

2023年9月公開

監督:吉野耕平

脚本:高井光

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あらすじ:日米が極秘で建造した原子力潜水艦シーバットは、日本が自国を自力で防衛するためのものになるはずだった。乗艦した海江田たちは米国潜水艦を攻撃して行方を消した。米国は第7艦隊を出動させて撃沈しようとし、日本はシーバットを取り戻そうとするのだが、海江田の巧みな操艦が日米を翻弄した。海江田の目的は何か。

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 原作未読です。パラパラっとめくった程度なので結末を覚えていません。海江田と深町がいたという記憶がある程度です。海江田といえば海江田万里という政治家がいましたね。

 実写化された空母いぶきのこともあるので期待できる作品ではありませんでしたが、面白かったです。海中と艦内の映像ばかりになるのは当然ですが、暗くてよくわからないということもありません。何がどうなっているのかよくわかる見せ方でした。

 原作は30年前のものであり、本作はおそらく現代を舞台にしていると思われますが、そのあたりの時代背景が絡む改変も無理がありません。

 ハワイにいる司令官が室内でサングラスをかけていたのは気になりましたけども。

 ただ、お話に緩急がなくて緩い緊張がひたすら続くので疲れます。そこをなんとかしてくれたらかなりの良作になったかもしれません。

 本作はどこまで話が進んだのかという点については、この映画は3部作くらいになりそうな感じです。

 本作に出てくる海自の潜水艦2隻の名前が「やまなみ」と「たつなみ」なんですけど、その名前は本来であれば水上艦につけられるものですよね。潜水艦なら「なんとかしお」「なんとかりゅう」になるんですけど、それについて作者は何を意図したのでしょうか。

 あと、潜水艦が岸壁に接舷している場面で、艦尾に海洋生物が大量に付着していました。艦の行動に影響しそうですが、どうなんでしょうね。この場面は海自の本物の潜水艦だったはずですから気になりました。原子力潜水艦ともなると長い航海なのでなおさら海洋生物が船体に付着しそうですけど、どうなんでしょうね。というわけで、常に海水に浸かっている船底は藻や貝などの海洋生物が付着してしまうよというお話でした。