やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

むろと2号をがっつりと

 今日は海部へ行ってきました。海部(かいふ)とは以前徳島県南部にあった宍喰(徳島県最南端)、海部(宍喰の隣)、海南(宍喰の隣の隣)が合併して海陽町ができて、そのうちの1町なのですが、めちゃくちゃきれいな海部川、大うなぎなどで有名です。海と山の町です。
 何をしに行ったのかというと。JR牟岐線というものがありまして、その終点が海部駅なのです。JR牟岐線は通学のために毎日乗ってますがいつも乗り降りする阿波赤石駅徳島駅の間しか乗ってないのです。いや、阿波赤石のちょい南にある羽ノ浦から北の徳島駅まで乗ったことありますけどそれは10年も前の話でして。
 それと、私は国内の鉄道全路線を乗りつぶすことを決意しておりましたので、今回は地元徳島の牟岐線をつぶそうと朝急に思い立って乗ってきました。
 中学生時代、高校時代はごくたまに羽ノ浦から列車に乗って徳島に出ておりました。阿波赤石と羽ノ浦まで家からの距離はほぼ同じですが、阿波赤石のほうが徳島に近く、当然安いのですが羽ノ浦は特急が停まるし、速いもの好きの私はわざわざ羽ノ浦で乗り降りした時期があったのです。
 今日は徳島とは逆の南へ行くので常識的に考えて羽ノ浦から乗ります。
 行きは終点海部まで普通列車です。徳島南部は阿南を過ぎると山と漁村が交互に連続していて、トンネルが多く、海沿いを走っているにも関わらずほとんど海が見えません。また、山を越えるので勾配が多いです。鉄道は勾配が苦手なので時速30キロくらいしか出せなくなってしまう厳しい路線です。登りの遅さといったらもう、しんどいわ。帰りに同じところを通るわけですが、そのとき行きと違って特急に乗ってしかも特急の見晴らしがよかったので行きの登りがどれほど急だったかよくわかりました。坂の手前まで来たとき坂の先がまったく見えませんでしたからね。この鉄道は無理やり敷いたというのがよくわかりますよ。
 徳島南部は阿南から先は小さな漁村が点在するだけで、人口は非常に少ないです。列車の本数も1時間から2時間に1本程度、乗客も少ないのですが、絶望するほどの少なさではありませんでした。1駅だけ乗っていくおじいちゃんおばあちゃんがいたので安心しました。乗客が私だけだと悲しいですよ。公共交通は維持したいですし。ちなみに1両、ワンマン運転ですけどね。
 途中の牟岐駅で乗り換えです。乗った汽車(電化されてません)は牟岐が終点で海部までは特急に使用される車両が普通列車として海部まで連れていってくれます。快適です。牟岐線牟岐まで特急がありまして、その特急が牟岐から海部まで普通列車となって運転されています。それで、海部に行っていた特急が牟岐と海部の間を再び特急になって徳島に帰るまでピストン輸送しているわけです。
 海部に到着です。線路が海部で終わるわけではなく、ここから阿佐海岸鉄道が始まります。徳島最南端の宍喰、県境を越えて高知県の東洋町甲浦まで続く短い3セクです。平成になって開業して、阿佐海岸鉄道だけは乗ったことがありましたので、海部で引き返します。
 今日は雨が降りそうで、家から駅まで自転車だったので降る前に帰りたいなあと思ってすぐに折り返しの列車に乗りました。海部滞在時間はわずか6分。阿佐海岸鉄道の列車が来ました。本数は少ないけど接続はしっかりしています。
 折り返しはさっき乗ってきた列車です。牟岐まで普通列車の特急むろと2号徳島行きです。2両ですが、ガラガラです。たぶん5人くらいしか乗ってません。
 海部駅には切符の券売機もなく無人なので、牟岐に着く手前で車掌から羽ノ浦までの切符を買いました。牟岐から普通列車に乗り換えようかどうしようか迷いましたが、特急料金が意外と安かったのでまあいいかと思ってこのまま羽ノ浦まで乗ることにしました。
 特急は速いなあ。行きとは全然違います。でも、特急むろとはJR特急の中でも特に鈍足の特急です。でもでも、腐っても特急ですから速いです。利用者は行きのワンマンより多かったです。羽ノ浦に着くまでに牟岐までの各駅と日和佐、由岐、桑野、阿南に停車しましたが、だんだん客が増えてだいたい席は埋まりました。客層は普通列車と違い、ビジネスマンや若い女性もちらほらです。
 わずか2両なのに、車掌が2人も乗務しています。それって無駄じゃないですかね。これでは利益を生まないのでは?
 あ、そうそう、海部〜牟岐牟岐羽ノ浦は車掌が同じだったのですが、牟岐から特急になったら車内アナウンスが早口ではっきりとした声になりました。さすが特急だな!
 羽ノ浦で降りて、徳島県南の鉄道は占領しました。近い将来四国制覇して地盤固めをして本州進出です。

 水樹奈々の好きな私はブログに影響されてかっぱえびせんを買って帰りましたとさ。