2023年1月日本公開
監督、脚本:イウリ・ジェルバーゼ
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あらすじ:突如として世界がピンク色の雲に覆われた。それに触れると人間は10秒で死んでしまう。突然のことだったため、世界中の人々はそのときにいた家や会社などの建物の中へ閉じこもることを余儀なくされた。いつ晴れるのかわからないまま時間が過ぎていく。やがてそれは日常になっていく。
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ブラジル製の映画です。へんてこりんな映画です。
コロナ禍直前に製作されているのですが、自宅から外へ出られなくなった状況はコロナ禍の世界を予言したかのような内容です。自宅勤務になって常に自宅でいっしょに過ごしている夫婦ならこの映画に共感するかもしれません。
自宅でたまたまエッチしていた男女を中心に物語は進みますが、女のほうがイライラします。男が現実的なやつなんですけど、そのせいでますます女の言動にイライラしてしまいます。最後は私でもそれを選んでしまうよね、わかるわ、という終わり方でした。
作中の男女の間に子供が生まれますけど、その子供は外を知らないわけですよ。私は外を知らない子供をかわいそうだと思いますが、本人は外に出られなくて辛いという感覚がないわけです。そういうところもコロナ禍みたいですよね。