2022年5月日本公開
監督、脚本:ラドゥ・ジューデ
・・・
あらすじ:舞台はルーマニアのブカレスト。名門中学校で歴史の教員をしているエミは夫とそれはそれは激しいフェラ行為を含むセックスに興じている動画がネットに拡散されてしまった。その件について、生徒の親は当然怒ったのでコロナ禍であるにもかかわらず集会を開いてエミを糾弾するのだった。
・・・
インフル病みのペトロフ家と違ってたいへんわかりやすい映画でございます。
エミがブカレストの街を歩いているとき、ところどころで小学生が考えたような卑猥な言葉が出てきたりします。主に広告塔ですが壁の落書きや絵です。直球のエロではなくて、この映画を見ているからこそそういうふうに読んでしまったり見えてしまうものばかりです。
理解できなかったのは、やたらと交通マナーの悪い車が出てくるのですが、日本だと大半のドライバーがやっていることですが、エミがドライバーに怒りをぶつける場面もありました。これは何を表していたのでしょうか。
さて、この映画は、ルーマニアの経験した独裁と虐殺、現在でもはびこる差別を批判しています。たいへんわかりやすく批判してくれますので、理解できない方はいないんじゃないかなと思います。作中で詳しく解説してくれるので大丈夫です。
作中では罵倒の嵐ですが、その点についてはインフル病みのペトロフ家と同じです。
フェラという行為に愛はないのですか?