
2021年12月日本公開
監督、脚本:アダム・マッケイ
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あらすじ:すばる望遠鏡で超新星を調べていた三流天文学生が新しい彗星を発見した。博士が軌道を計算したところ地球に衝突することがわかった。米国大統領に警告したが、事態を慎重に静観するという。学生と博士は激怒し悲観しつつ、マスコミにこの情報を持ち込むのだったが……。
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配信メインですが映画館で観ました。
こんな感じの映画、見たことあるぞ! メランコリアだ!
諦めの境地にあり、美しい終末を迎えようとするメランコリアに対してこちらは抗います。
ところが、どいつもこいつも馬鹿ばっかりでございますよ。我々人類はほんとにバカでまぬけです。頭の悪い我々はいっそのこと絶滅してしまえばいいのです。
マーズアタックかなというくらい、バカばっかりなのですが、コロナ禍の各国を見ていると我々ってほんとにこの映画そのものですよね。自分だけは違うんだと思いたいのですが、もう何もかも終わりです。感染症はまだ人類が破滅するようなものじゃないからいいですけど、巨大彗星となると破滅ですからね。
ただ、この映画は彗星の脅威がセリフでしか語られないんですよ。そのせいで見ているこちらもだいぶ疑っていました。実際に、本当に彗星が衝突するのかどうかは昼間の空に彗星がデカデカと出現しないことには危機感を持たないんですよ。危機感なんてものがないのです。
痛い目を見ないと本腰を入れないのです。
はい、というわけで、博士と通信会社CEOと大統領首席補佐官などなどのキャラが面白すぎます。そういえば金をだまし取った中将はいったい何者ですか。中将のことを学生がずっと根に持っていたところも笑ってしまいました。この学生もちっちゃいところがあるんですね。
ちなみに、作中に登場する惑星防衛調整局は2016年に実際に設置された部署だそうです。宇宙って本当に怖いですよね。ガンマ線バーストとか真空崩壊とかいろいろありますからね。