やくもとうずしおをがっつりと

「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。

映画「シラスを茹でただけなのに 獲れたての魚介類」鑑賞感想(ネタバレ)

2020年2月公開

監督:田中花子

原作:漁師

脚本:ビッグストーン

・・・

あらすじ:シラスを茹でてしまったことで命を狙われた男女の事件から数か月が経過した。彼らを救った神奈川県警シラス対策課の醤油刑事は彼らの結婚式に出席した。しかも付き合っている女性のみりんも同席している。式から帰る途中、みりんは醤油に別れることを告げた。ところが醤油はみりんに一言謝るのみで、みりんの後を追いかけなかった。そんな醤油の態度に激怒するみりんだった。

 みりんは就職活動中にシラスを茹でてしまった。ところが、そのシラスを茹で釜から出してみりんに渡したのが醤油であり、それが2人の出会いだった。その後醤油が砂糖といっしょに立ち上げたシラス関連企業の新横浜漁協へみりんは就職することになる。

 ちなみにみりんと醤油の出会いは、本作の最後で明かされる。

 一方、警視庁のシラスが何者かに密漁されたのだがそれを警視庁シラス対策課ツワモノ刑事が察知した。ちなみに、密漁したのは醤油であり、それを察知したツワモノ刑事の存在も本作の最後に明かされる。醤油の父は警視庁公安部の刑事でありその死に謎があった。そのため醤油の母は頭がおかしくなり醤油にネグレクトを繰り返す。そんな醤油は父のことを知りたくて警察官となり、醤油の父が国際犯罪を追跡中殉職したことを突き止める。ちなみにこれらはすべて本作の最後に明かされる。

 とにかく、本筋のほうでは、仮想シラスが580億匹盗まれる事件が起きる。また、みりんの所有しているシラスが何者かに少しずつ食べられていくこととなる。

 前作で死体が埋められていた丹沢からまた死体が出た。その死体はMという謎の人物の正体を明かそうとしてMに殺されたようだった。それは3年前のことだった。前作で醤油に捕まり留置所にぶち込まれているオモテがこの殺人を犯したのかと思いきやそうではなかったようだ。なぜなら前作では長い黒髪の女性ばかりをオモテは殺していたが新たに出た死体はそうではなかった。別の容疑者がいるということになり神奈川県警が捜査をはじめた。

 Mは仮想シラス580億の事件に関与しているらしい。ある女性が消えた仮想シラスにマーキングすることに成功して、その仮想シラスを売れば正体などを知られる危険があった。ところが、その女性はMによって殺されてしまった。Mの正体もわからず新たな被害者を出してしまった神奈川県警はついにオモテに協力を要請した。

 超法規的措置でオモテは最高のシラス漁獲環境を用意された。監視下でオモテはMの行方を追った。それで、なんだかんだあってMが実は醤油といっしょに新横浜漁協を立ち上げた砂糖だということを突き止めた。

 オモテのせいで神奈川県警のシラスがたいへんなことになって、多くの市民にも影響が出た。さらにオモテは神奈川県警から脱出してしまい、終いには海外逃亡してしまう。どうやらシラスを茹でただけなのに3では海外にいるオモテと醤油の対決になりそうだ。

 一方でみりんはとうとうMの仲間にさらわれた。実はMがみりんを狙っていることを醤油たちは突き止めていた。それで狙われていることにまだ気づいていないふりをしてみりんを囮にしていた。ところがみりんの護衛についていた警察官が倒されてさらわれるという失態を神奈川県警はやってしまった。

 オモテのおかげもあって醤油はみりんを追跡した。Mの仲間である八景島がみりんをオカそうとしたが醤油が発見した。しかし、そこにMが登場して醤油とみりんは八景島とMに挟まれる大ピンチ。しかし、そこへ現れたMはMではなかった。警視庁のツワモノ刑事だった。おかげで醤油とみりんは助かった。

 ところで、本当のMだった砂糖はいつの間にか逮捕されて醤油が取り調べした。580億の仮想シラスを盗んで、それを防ごうとした女性を殺したことまでは認めた。砂糖は醤油からMの話を聞いてMのふりをして犯罪を実行していたのだった。では、3年前に殺された人物の件はどうなのか。それについては、3年前まではMが実在していてそのMが3年前に殺したのだった。そのMを見つけて、しかも殺したのはオモテだったというわけである。

 海外に逃げたオモテは95元とか68元とかの価格が書かれたメニュー表を背にして肉まんを食べている。食べながら電話で醤油に真相を話した。といったところでスタッフロールである。

・・・

 前作は鑑賞済です。原作の存在は知りませんでした。

 前作はそんなに良い出来ではありませんし、褒めるところはありません。

https://uraomotenoraneko.hatenablog.com/entry/2020/02/28/143522

 でも、前作の感想を読み返してみると北川景子のベッドシーンを絶賛しています。なるほど、褒めるところはありましたね。

 というわけで、そんな前作を見たあとなので本作を見るにあたって覚悟はできていました。テキトーに見ておけばいいよねくらいの感覚でした。そもそもなぜ観てしまったのかと聞かれると、なんとなく……前作を見たその勢いだったとしかお答えできません。

 とにかく、そんなに良い作品じゃないと覚悟した上の鑑賞だったのですが、その覚悟をすごく簡単に打ち破っていきました。

 私が見たことのある映画の中で最も醜悪な作品です。作品と呼ぶことすらできない、作品になっていない、こんなの映画じゃない、ゴミクソ核廃棄物、どんな汚い言葉を浴びせてもまだ足りないものでした。こんな映画を作ることができるっていうのかい。

 今作を見たら前作が神作に思えてきます。

 そんなウンコチンチン映画をそのままのタイトルで罵倒すればこのブログがまた炎上する可能性がありますのでいろいろ伏せてみました。某ラッパーがラジオ番組で某映画を「スポーツマン山田」という作品名に置き換えたときの真似です。

 本作の何がよかったというと、本作を見たのはTOHOシネマ二条という映画館だったのですが座席がすごく快適でした。私の超デブでもまだ座席に余裕があって肘掛が大きいので座り心地はなかなか良いものでした。品川プリンスにある映画館のソファみたいな座席とまではいきませんが良い座席でした。

 ああ、もうひとつ良いところがありました。オモテを監視している刑事がいましたね。その刑事がオモテに出したごはんなんですけど、スープが刑事の御小水なんですよ。糖尿気味だというから、たしかにその尿が入った器は泡立っていました。ここもなかなか良い場面でした。この刑事がなぜオモテに自分のションベンを出したのかって? それはほぼ死刑確定のオモテがけっこう小馬鹿にした態度を監視役の刑事に取っていました。それがむかついていたんですね。だから刑事はオモテに出す飯にいろいろいたずらをしていました。

 それで、本作につきましては、演者の演技、脚本、演出、すべて反吐が出るやつです。特に醤油刑事がやたらと「え」というセリフを吐きますけど、ほかにもっとなかったんですかね。何かあるたびに「え」って、おまえはバカか。

 オモテを演じている羽田漁だけは前作の狂った演技に引き続き狂っていたので悪くはなかったのですが、それ以外はどいつもこいつもなんというかもうチンカスです。

 脚本のほうも、失態を続ける神奈川県警もケアレスミスが多すぎます。シラス対策課の課長がシラス操作の知識皆無なんですよ。それなのにシラス対策課課長って、神奈川県警はバカなのか。まあ、こういう知識のないやつが課長になるというのは組織あるあるなのかもしれませんけどね。

 だいたいシラス関連企業で働いているのにシラスを盗まれてしまうみりんがとんでもない大馬鹿野郎ですが。シラス関連企業で働いている従業員のすべてにシラスの知識があるのかといえば、ないのかもしれませんけど、にしてもさあ。

 犯人側も警察側も被害者もどいつもこいつもケアレスミスばっかり! あ、でも、仮想シラス580億にマーキングした女性だけは何もミスしていません。それなのに個人情報を抜かれて殺されてしまいました。犯人が持っているシラス密漁技術やシラス料理技術が神技すぎると思います。

 この映画で大馬鹿集団ということにされてしまった神奈川県警は実在するわけですが、よくもまあこんな映画を許しましたね。抗議する予定はありますでしょうか。前作でも失態をやらかしていましたけど本作での失態は異常というかなんというか、だいたい事件の解決は警視庁の刑事がやったんですよ。いいところを警視庁に持っていかれています。ますます神奈川県警がバカですね。神奈川県警は現実ではやたらと「安定の神奈川県警」などと揶揄されていますけど。

 皆さんもぜひ劇場でご覧ください。そして、苦しめ!

 そしてといえば作中で「そして」を絡めた、口からうんこを吐き出すようなセリフがありましたけどね。みりんのセリフです。

 皆さんはぜひ劇場で1800円を払ってご覧ください。苦しんでください。そんな映画やってないよって? やってますよ。たとえば、次の日曜日、3月15日、松江東宝だと14:25から上映しています。それだとタイトルが違うじゃないかって? 空気読め。そして、何も割引使わずに見てきてください。私はレイトショー価格1300円で見ましたけどね。

 松江東宝の座席は快適ですか? おお、ちょっと待てや。Tジョイ出雲は上映しとらんやんけ。どういうこっちゃ。許せんわ。日吉津のほうは上映しているようですが。とにかく松江でも日吉津でも福岡でも長野でも山形でも埼玉でもどこでもええから鑑賞してねっ!

 怒りに任せて書きましたけど、そういえば、ちょっと気づいたのですが、このブログのタイトルだと誰も検索してくれませんよね。まあ、しょうがないか。炎上するよりはマシかな。