やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

国道完走までの道のり

 何がきっかけで国道完走を目指そうと思ったのか、記憶を掘り返してみました。
 私は国道完走を目指しています。それもあと福井県と石川県の境に開通した国道416号のみとなりました。開通は今月9月9日です。
 国道完走を目指すきっかけは、やはり運転免許取得です。取得は2002年の春遅くでした。
 免許を取ってすぐ、車のない私はそのとき住んでいた松江市でレンタカーを借りて、山陽まで走りました。
 走った道路は国道432号です。そのときは決して国道432号を完走してやろうという気持ちはありませんでした。国道432号が中国山地を縦断して山陽の港町竹原まで続いていることを知っていて、よーし、竹原まで走ってみようと思ったのです。
 無事国道432号を完走して、その時点ではまだ国道完走しようとは思わなかったです。そのあと、さらに、車で日本一周してやろうと思いました。竹原までの往復がけっこう簡単にできてしまった、長距離運転に自信をつけたということで日本一周です。一周といっても、松江から舞鶴まで走って舞鶴から小樽までフェリーに乗っていますが。宗谷岬まで走って九州佐多岬で折り返しました。レンタカーの返却期限が迫った緊張する運転だったことを覚えています。
 これを無事終わらせたことで、日本の国道をすべて走ることができるのではないかと思ったのでした。
 当時の国道総延長は52000キロでした。
 現在は55000キロですが、この総延長はバイパスなどもすべて含めた総延長です。
 ネットの海を検索していると国道完走した人、目指している人を見つけました。それらを参考にしながら、だけどその上を行くという意味で私の国道完走ルールは起点から終点までの全線を走るということにしました。ただし、圏央道西九州道などの高速道路になっている一般国道は対象外としました。なぜそれだけで他の人の上を行くのかというと、国道371号などの途切れている国道は対象外としている人がいましたから。それらの途切れている国道もすべて走ることにしました。
 とにかく起点から終点まで走ればオッケーということで途中の旧道やバイパスはどちらか一方を走ればオッケーというルールを採用しています。とはいえ、なんだかんだで旧道もバイパスも両方走った国道は多くあります。たとえば4号は新4号という長大なバイパスを持つ国道もありますがそれは両方を走りました。
 都道府県別と地方別の国道走破率を紙に記録していき、いつからかそれはEXCELで管理するようになりました。
 初めて100パーセントになった都道府県はたしか岡山県だったと思います。というのも島根と徳島の間を何度も行き来していた私はそういうときも国道を走っていたのですが、途中にある岡山県は全線走破が早かったです。続いて鳥取県徳島県が100パーセントになっていきました。島根と徳島の間にある香川県は遅かったです。小豆島の国道走破がなかなかできなかったからです。
 離島に国道のある島根県愛媛県も遅かったですね。
 何より完走の遅かった都道府県は長崎県です。五島列島壱岐対馬の国道走破には苦労させられました。ただし、沖縄県は別格です。石垣島宮古島の国道はなかなか行く機会がありませんでしたから。
 最大の障害は福島県の帰還困難区域だったかもしれません。これには参りました。区域に入るゲートまでとりあえず走ったことで福島県の国道は完走したということになったのですが、その後区域の国道が通行可能になって、そのたびに福島県まで足を伸ばしました。
 国道を走っていて、何か事件はあったかなと思いだしてみました。やはり、徳島県内の国道193号で車を全損させたことです。神山町上分に向かって北上していたところ、下る左カーブで気が付いたらガードレールに突っ込んでいました。弱い雨で路面に降り積もった落ち葉が原因だったかもしれません。左側の崖にもぶつかった記憶があります。ガードレールがなければ崖下に落ちていました。
 ほかに事件といえば、国道1号枚方付近で覆面パトに速度違反で捕まったこと、薩摩半島で一時停止違反で捕まったこと、茨城県内のトラックターミナルで寝ていたら職質されたこと……です。
 寝泊りは基本的に道の駅での車中泊でした。
 ただひたすら走るばかりで、観光もしていないし、うまいもんは食っていません。
 そんな中で、岩手県の国道は走りやすい区間が多かった印象です。山口県はオレンジ色のガードレールが強く記憶に残っています。
 北海道の国道は言うまでもありません。
 沖縄県の国道は、沖縄というだけでテンション上がりまくりでした。
 東京や大阪の国道はウザい、愛知県や神奈川県の国道は信号のタイミングがひどすぎてどんな速度で走っても信号が1個ごと、もしくは2個ごとに赤になったり、最悪です。
 鹿児島県の方々はけっこうゆっくり運転していますね。
 関東は暴走族の大軍団がいたりして怖いです。
 東日本へ向かうとき、松江市から9号で福知山まで走り175号で舞鶴へ出て27号で敦賀へ出ることが多かったです。敦賀から本番だったことが多かったです。福知山の天下一品は何度か入店しました。松江と福知山の間の9号は走りやすいので気に入っています。
 走りづらい国道といえば四国の内陸を通る439号をはじめとした国道の数々でした。九州の265号もたいへんです。
 短いけどひどかったのは三重県滋賀県の境にある421号、同じく三重県の365号です。421と365のひどい区間は今ではバイパスが開通しています。421のバイパスは走りました。ほかに、冬季通行止になる国道も攻略に手間取りました。知床横断道路が特にたいへんです。あらゆる国道を走ってきました。
 学生の頃は10日かけて9000キロ走ったこともありました。有料区間はいっさい使わなかったです。第三京浜は国道なのでちゃんと走りましたけども。
 今では土日だけしか身動きとれずに高速道路を使って2000キロなんてこともあります。
 そんなこんなで、2004年ごろから国道完走を目指した道のりもいよいよゴールです。