あらすじ:ニューヨークがミサイル攻撃を受けた。とあるビルでは、大勢の人々が我先に避難していく。その中の9人がビルの地下室に飛び込んだ。重い金属の扉を堅く閉ざして、再び外に出られるときを待った。
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面白かったです。
パニック物なのかなと思いつつ、映画館へ行ったのですが、スリラーでした。
なぜニューヨークが攻撃を受けたのか、救出に来たと思われた重厚な装備の兵士たちの目的は何だったのか、そんなことは正直どうでもいいです。観ているこっちも、9人の男女も、わけがわからんまま時間が過ぎていくのです。とにかく、9人の壊れていく様子を見ていたらそれでいいのです。
そうですよ、9人の壊れっぷりですよ。リーダー的存在であるはずの地下室の管理人がなんだかヤバい奴で最初に壊れていくのかと思いきや、全然そんなことはありませんからね。どこからほころびが出てくるのか、わからないですよ。どいつが一番危ないのかなんて、人間はわからないものなのです。
堅く閉ざされて、しかも、兵士たちによって外から扉を溶接されてしまってどうしようもなくなった彼らの崩壊をじっくりご覧ください。
地下室の外では、地下室から連れ出された少女がとんでもないことになっています。何かよくわからない実験に使われているのです。その実験が何なのかとか、もう、本当にどうでもいいですよ。それらの実験が何を意味するのか、それは実験の正体を隠すことで観客をなおさらわけわからん状況に追い込むのです。
あと、9人の壊れていく様子ですが、眼球や髪の変化もよくよく見ていてくださいね。ミサイル攻撃は核攻撃だったんですよ。精神的に壊れていきますけど、実は彼らの体も徐々に蝕まれていくのです。そういうところもじっくり観察しましょう。
見逃していい場面なんてありませんよ。主人公の女性が着ている服も少しずつ薄くなっていきますし。
至るところで変化が起きます。
カギの番号が911じゃなくて901だったのは、アレー?と思いましたけど。
なんか、この映画、世界で1億ドルも稼いでいるらしいじゃないですか。日本ではあまり宣伝されていないような気がしますけど。
それと、かなりきついグロ描写があるので気をつけてくださいね。