2023年9月日本公開
監督:ニール・ブロムカンプ
脚本:ザック・ベイリン、ジェイソン・ホール
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あらすじ:ゲームのグランツーリスモに熱中する青年たちを集めて実際のカーレースに参加するプロレーサーとして育てる。そんな企画が立ち上がった。そんな青年たちの中で英国のヤンは僅差ながら競争を勝ち残り、プロレーサーとしてデビューした。しかし、現実のレースは過酷だった。果たして、ヤンは活躍し続けられるのか。
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2022年6月にアライブフーンという邦画が公開されました。カーレースの映画なのであまり興味は沸かなかったのですが一部で話題になったので観てみたら面白かったです。内容は、eスポーツのカーレースで日本一になった青年が現実のドリフトチームにスカウトされてプロレーサーとして成長していくお話です。
アライブフーンと今作がまったく同じお話なんですね。とはいえ、今作に対しても興味は持てませんでした。ゲームとか興味ないし、カーレースもいまいち興味ありません。でも、観ようと思ったのは監督がニール・ブロムカンプだからです。
というわけで、今作を鑑賞したのですが、かなり面白かったです。やっていることはアライブフーンと同じです。日本国内のあまり知られていないレースと世界的に有名なレースの違いがあり、規模が天と地の差です。もうひとつ違う点としては、今作では怪我人や死人が出てしまうということです。レースの激しさにも多少の差があります。
おやっさんと少年のコンビ、おやっさんの過去、ゲームの世界しか知らない少年を下に見ているおやっさん、そんなふたりが認め合っていく様子はアライブフーンも今作も同じでした。熱い展開です。
手に汗握る映画です。ぜひご覧ください。見下されている奴が成長して見返す展開、皆さんは好きだと思いますけどね。
ところで、アカデミーの最後のレースでヤンが選ばれた展開について、ジャックとダニーの言い争いが途中で省略されたのは謎です。あの場面から突然ダニーが汚いオトナになったのも解せません。もともとダニーがメディア対策も重視していたのはわかっていたことですが、それにしても態度が少々変わりすぎかなと思います。