2022年3月日本公開
監督:マット・リーブス
脚本:マット・リーブス、マットソン・トムリン、ピーター・クレイグ
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あらすじ:知能犯リドラーが世界最高といわれる探偵のバットマンに挑戦状を叩きつけた。その挑戦状はゴッサム市長殺害現場から始まった。リドラーがゴッサムに蔓延する嘘を暴いていき、バットマンが謎を解いていく。ウェイン家の過去にも関係する事態へと発展する中、ゴッサムシティに災厄が振りかかろうとしていた。
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176分。
3時間。
長い!
スパイダーマンノーウェイホーム:149分
エンドゲーム:182分
ノーウェイホームとエンドゲームはシリーズの最後を飾るものですから長くなるのは仕方ないとしても、今作はバットマン新シリーズの1発目です。その1発目でいきなり176分って、ヴァカじゃないですか。もはやそれだけで客を選んでしまうじゃないですか。1発目なんだからとりあえずみんな見てねとなるはずなのに、いきなり176分って、ほんとにマヌケです。
トイレ休憩をはさまないと最後まで耐えられません。今回はなんとかがんばって耐えましたけれども。
映画館にとってもこんなに長い映画は迷惑でしょうに。お客さんにいっぱい入ってもらって、回転させたいだろうに、長尺を流すのはたいへんでしょうね。
120分に短縮できるでしょう。ペンギンを出す意味がないと思いますからね。ペンギンがただの噛ませ犬でしかありません。ペンギン関係の部分を削って、会話などなどを細かく削っていけば120分にできます。だいたい、コリン・ファレルの演じるペンギンがペンギンに見えないのは困りました。私の中では、ペンギンといえばパットマンリターンズです。リターンズのペンギンは最高じゃないですか。
長さだけではなくて、本作は原作好き向けの内容になっているので映画しか知らない私にとっては正直つまんない部分が多かったです。探偵をやってるバットマンとは、どなんですかね。あの衣装で殺人現場へずかずか入っていって捜査するんですよ。現場の警察官に「コスプレ野郎」と揶揄されていました。なんというか、変な絵でした。
セブンみたいなサイコサスペンスを解決する探偵を見たいのであれば、バットマンじゃなくてもいいよねという気がしますけども。バットマンじゃなきゃだめな理由がどこかにあるんだと思います。そのあたりは原作を読んでみないとわからないのでしょうね。
ゴードンとバットマンがめっちゃ仲良しでバディ映画になっていましたが、ここに至るまでの彼らの2年間で何があったのでしょうね。
そして、長さともうひとつダメな点は、終始暗い!
176分間ずっと暗くて、アクションやら何やらすべてを通して見えにくい絵ばかりです。何が起きてるのかよくわかりません。モニター越しに見る場面も多いのですが、そういうときも画質が荒くて、とにかく見えにくい場面ばかりです。なんとかしてください。
照明がないところで自動小銃撃ちまくりの敵を複数倒す場面がありましたけど、銃の発する光は見えますが、それ以外は何が起きているのかさっぱりわかりませんでした。
暗いから、バットモービルも細部がどんなデザインなのかわかりません。バットモービルといえば、ペンギンを追跡する場面は、あんなに執拗な追跡をしたから市民の車を大量に巻き込みましたよね。市民に無用な被害を出しましたよね。あの追跡は本当に必要だったのか、疑問です。トラック運転手がかわいそうです。商売道具のトラックを失いました。
バットマンの今回の衣装について、首から下はかっこいいと思います。かなりメカメカしていて、現代の鎧、装甲を身に着けているという感じでかっこいいじゃないですか。だけど、それも暗いからよく見えないのですが。頭の部分は、口が大きく裂けているので、ジョーカーぽいなあと思いました。頭部がダサいです。口の裂け目は小さくしてほしいです。
衣装といえば、今作のキャットウーマンは頭の被り物がかなりダサい! 今作のゴッサムシティはいろいろと手作り感あふれる世界でして、今までの映画のような凝った衣装や外見は出てこないのが残念です。ダークナイトのキャットウーマンは最高じゃないですか。
世間では今作は高く評価されているようなので、まあいいんじゃないですか。こっちとしては、娯楽活劇を見たいわけですが。こういうんじゃないんだよあ、という感じです。
でも、最後の発煙筒を持って人々を先導する場面は、ヒーローのバットマンがついに誕生したなっ! という感じでかなり良かったですよ。