2015年6月日本公開
監督:ブラッド・バード
脚本:デイモン・リンデロフ、ブラッド・バード
・・・
あらすじ:ある日自分の持ち物に見慣れないバッジが紛れていることに気づいたケイシー(ブリット・ロバートソン)はテクノロジーの発達した異次元の世界に迷い込むがそれは一瞬の出来事だった。そこへアテナ(ラフィ・キャシディ)が現れてフランク(ジョージ・クルーニー)と出会う。
・・・
明るい未来だーい好き!
というわけで観てきました。今回はどんな明るい未来にしてくれるのかな。
そのあたりについては、科学者、芸術家、天才が夢見た未来が現実になった世界ということで、かなり期待してしまいました。
でも、空飛ぶ車、空飛ぶ鉄道、20光年先はちょっとした旅行、超高層ビル、個人用ジェットパックなどなど、ありきたりな未来だったのでちょっと残念です。
暗い未来がすぐそこまで迫っているからなんとかして防がなければいけないというのが本筋でした。
それで、最後の最後にその暗い未来を防いだ方法というのが、これも残念でしたよ。
ニックス提督(ヒュー・ローリー)が実は黒幕でした。ニックスは、環境破壊の進む地球に対して人類の考えを変えようと暗い未来:ディストピアが迫っているぞ!という警告を人類の脳内に直接流していたのです。ところが、その警告も空しく、むしろその警告が逆効果となって地球人類の暗い未来が時間を早めて迫っていたのでした。
ケイシ―とフランクはそれを止めるため、ニックスの仕掛けている洗脳を止めるために行動を起こします。
その行動を起こすときのニックスとケイシー/フランクのやりとりが残念です。ニックスはあくまで警告のつもりで暗い未来を送っていたのですよ。それなのに人類は自分たちの行動を反省しない、野蛮な行為を繰り返している、そんな地球人類はもはや見捨てるしかない、トゥモローランドにも呼び寄せないという判断をニックスは下したのです。それは至極真っ当なご意見でしょう。
それに対するケイシーとフランクの反論が弱いのです。しかも、ニックスは死んでしまうのですよ。死ぬほど悪いことをしたわけでもないのに。ディズニー映画で死者が出るというのも驚きです。
というわけで、ブラッド・バード監督作品といえど、トゥモローランドはいまいちと言わせていただきます。目新しさがないですから。