やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「生きてるものはいないのか」を観てきた感想


 こいつには腹立ちますので、ご期待ください。

 手を振っているのが残念なことになるアイドルです。東方見聞ロックというグループの一人だそうです。

あらすじ:世界中で突然人々がバタバタと死に始める。そのとき、とある大学ではどのような状況にあったのか。

 監督は石井岳龍という方です。これまでどのような作品を撮ってきたのかというと、ええと、皆さんがかろうじて知っていそうなのが「五条霊戦記GOJOE」ですかね。私は「ELECTRIC DRAGON 80000V」しか観たことがありません。
 映画以外だと、「私立探偵濱マイク」の第8話を担当しているみたいですよ。この方は、以前は石井聰互と名乗っていました。岳龍に改名したんですね。
 さて、私の感想ですが。面白いです。肩をぷるぷるさせながら笑える、楽しい映画です。終末映画なんですけど、笑えます。
 登場人物たちは2人か3人以上集まっている状態で、くだらない会話を展開させています。子供の養育費を払うかどうするか、とか、結婚式のダンスはどんな感じでいくか、とか、舞台となる大学の都市伝説について、とか。
 舞台がひとつの大学だけなので、登場人物たちはどこかでつながっています。そういうあたりを観ていくのも面白いです。
 それで、くだらない会話をしているとき、そのうちのひとりが突然苦しみはじめて、コロッと死んでしまいます。死に方も面白いです。死ぬときだけはシリアスなんですが、人物によっては笑ってしまいます。
 なぜ突然人類が終末を迎えたのか、そんな理由なんかどうでもいいですよ。会話と死に方を楽しむ作品ですよ。日常のちょっとした会話をしているときにいきなり死ぬんですから、みんなわけもわからずバタバタ倒れていきます。
 ちなみに、人類が終末を迎える原因は不明のまま終わります。はっきり言って中身のない映画ですけど。とにかく、会話と死に方を楽しんでくださいとしか言いようがありません。もしくは、登場人物たちの死に方を観察してみて、うまい死に方、下手な死に方とか追いかけてみるのもいいかもしれません。
 それにしても今年は終末映画が多いとは思いませんか。
 人類が病気で死ぬ「パーフェクトセンス」、星の衝突で地球がなくなる「メランコリア」……、まだ3月なのに、3作品も終末映画を観てしまいました。