やくもとうずしおをがっつりと

目指していた国道完走と鉄道完乗は終わりました。日本のすべての国道を走り、鉄道に乗ったのです。

映画「ストレイヤーズクロニクル」鑑賞感想(ネタバレ)


2015年6月公開
監督:瀬々敬久
脚本:喜安浩平瀬々敬久
原作:本多孝好
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あらすじ:父母の脳に負担をかけて超能力を持った子を産ませる実験が行われた。一方で遺伝子操作により超能力を持った子も誕生した。それらはバブル景気の政治、経済など各分野で力を持つ者が興味本位でやった実験だった。生まれた子たちは成人すれば脳の破綻もしくは死亡というまったく将来のない運命に苦しむ。
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 映画の題名とその内容から、デイン・デハーン主演の超能力を持った少年を描いた「クロニクル」と比較せざるを得ません。
 圧倒的に「クロニクル」のほうが良いです。今作は、大人になれば死ぬ運命に苦しむ、ひたすら苦しむ、ずっと苦しむ、そんな場面を永遠と見せつけられても困ります。クサいセリフを永遠と聴かせられます。たまりません。苦しむばかりで、その苦悩から解放される場面がなくて、どんづまりでした。
 しかも、国家が絡んでいますからね。無駄に話がでかいんですよ。これは韓国映画「超能力者」をリメイクした「モンスターズ」でもそうでした。無駄に警察の部隊と戦闘させてお話を大きくしているものですから焦点がぼやけます。
 デイン・デハーンのクロニクルだって、もちろん苦悩もありました。ほどよい苦悩と派手な超能力バトルが楽しかった作品でした。悲劇的な運命を背負っていないデイン・デハーンとはいえ、死の運命に苦しむ場面を見せられても、こっちは困るのでした。
 何より、人類の運命を左右するんですからね。遺伝子操作で生まれた超能力者のひとり、染谷将太が演じる学が死ぬと人類の80%を死なせるウイルスを発生させるんですよ。なんじゃそりゃ。
 それを防ごうとするわけですが、大勢が楽しそうに遊んでいる公園のど真ん中で学を殺そうとする側と守ろうとする側が拳銃を持って論じるのですよ。
「誰も気づかない。無関心」というセリフのとおり、周りの人々は血だらけの彼らと拳銃に気づかないのです。もしくは無視しているのです。銃声がしてもその状態は続きます。「ほらね、みんな無関心だね。気付かないね」って、いやいやいや、おかしいだろ。
 劇中で「一方別の場所では」と「次の日」を英語でとげとげしい赤い文字でかっこよくデカデカと描いているのですが、観てるこっちが恥ずかしいです。
 何なんですか、この映画は。原作もこんな感じですか。というわけで、人間どもが!(64)