やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「グリーンランタン3D」の感想(ネタバレ)

 1940年にDCコミックで登場したヒーローが3Dで映画化されました。アメコミヒーローの中でもかなり古株ですね。緑色に輝く意思の力で戦います。想像したものを形にするのが基本的な戦い方のようです。舞台は広大な宇宙と、その中で危機に陥る地球です。
 前日にあまりよろしくないよという話を聞いたのですが、そうでもないと思います。映像は3Dが生かされていたし、とはいえ、後半息切れしたか、見てるこっちが慣れてしまったかもしれませんが、宇宙のシーンでは美しかったです。飛び出すこともあるけど、だいたいは奥行きがある感じですね。話がサクサク進みますし、実際の上映時間ほどの長さは感じません。リア充イケメン対人生終了ブサイクの戦いを描いているようにも見えてしまってイライラしましたが、まあ、いいんじゃないかな!
 意思の力ということで、恐怖の心とそれに対抗しようとする勢力の戦いになるわけですが、恐れる心を捨てるのではなく勇気で乗り越えるという王道でした。主人公である地球人ハル・ジョーダンは成長していきますが、特訓よりも彼自身が気づくことで自ら乗り越えていきました。見ていてなんだか頼りないのですが、それは浮ついているだけであって軽いノリだからなのでしょう。明るい映画ということですよ。
 敵はパララックスという恐怖の心を糧にして巨大化していく形のない意思そのものでした。それですから絶対に強いはずで、宇宙を守るガーディアンという組織みたいな神みたいな人たちは手段を考えあぐねるばかりでなかなか動きません。ガーディアンは何億年も宇宙を守ってきたというのですが、何億年ならひとつくらい手段を持っていても良いでしょうに。グリーンランタンというのがガーディアンの率いる戦士の集団なのですが、そのリーダーが、パララックスに対抗できず地球を犠牲にしようとしますし。ちなみに、パララックスはけっこうあっさりと倒されます。恐怖という概念の塊でありながら、物理的な死に方ですし、あれえ?と思いましたけど。
 ハルの元彼女は戦闘機製造企業の社長になります。そんな立場だから、敏腕経営者だというし、戦闘機パイロットでもあるし、さぞかしハルを救うか、活躍するのでしょうと思いきやそうでもないのが残念でした。
 グリーンランタンの一人となったハルがその能力によって宇宙のこととかいろいろ自動的に知るのですが、たまに知らないこともあったり、知っていることと知らないことの線引きがよくわからないのと、元彼女のピンチに突然出現してみせたり、話がぶつ切りだったりもしますんがねえ。
 というふうに、悪いところを並べてしまいましたが、それなりに楽しめる映画だと思うのですよ。アクションはテンポ良いですから。ううん、1回観たらそれでいい感じなのかもしれません。あれ、おっかしいなあ、楽しめたのは気のせいなのかな。
 ちなみに、エンドロールは観てから帰りましょうね。続編があるみたいなので。それと、F35が出てくるので要チェックです。