やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

バス100円の日をがっつりと 勝浦線編

 今日9月26日は徳島県内のほとんどの路線バスが100円でした。徳島バス徳島市営バス小松島市営バス、鳴門市営バスが運行しているすべての路線バスが100円です。来月10月31日も100円ですので是非どうぞ。長距離路線に終点まで乗っても100円ですよ。
 私も、喜び勇んで、普段なら絶対に乗らない路線に乗ってきました。まずは「いっぱい乗ってやるぜ!」と思って前日に計画を立てていたのですが、いきなり挫折しました。
 計画どおりバス停でバスを待っていました。徳島南部の那賀川流域にある川口というところへ行く長距離の路線バスです。バスがやってきました。
 どうせ、100円になったとしても徳島県民は路線バスなんて不便なものには乗らんでしょ、と思っていました。いつもどおりガラガラのバスが来ると思っていました。ところが、やってきたのはすしづめ状態のバスで、乗る隙間がまったくなくて、私は停留所に置き去りにされました。笑ってしまいました。なんてこった! いきなり計画が崩壊してしまいました。
 しかたなく計画の立て直しをして、徳島駅前へ行きました。
 勝浦線黄檗上行き(きわだかみと読みます。)に乗ることにしました。川口線、あすたむらんど経由板野方面、徳島空港方面はすしづめ状態、それ以外のバスはいつもより少し多めという感じです。なるほど、100円ならモータリゼーションにどっぷり浸かった徳島県民も路線バスに乗るのですね。ただし、一部の路線のみ。
 普段なら自家用車を運転して走ってきた道路を、私を乗せたバスが走っていきます。車内はシート満員の状態でした。さすがに立っている客まではいませんでした。勝浦線黄檗上行きは市街地を抜けて、山間部に入るとカーブの多い勝浦川沿いの道路を激しく揺れながらけっこうな速度で走っていきました。県道はずっと2車線が続くのですが、途中から県道をはずれて旧道の1〜1.5車線のひどく狭い道に入っていきました。これがまた、速度を落とさず、カーブをがしがし攻めていくのでした。
 途中で、お遍路さんがバスに乗ってきました。100円で乗れるということを知らなかったらしく、ほかの乗客に「このバス、100円なのですか」と驚いた感じで尋ねていました。
 終点黄檗上まで乗った客は6人、4人は少し離れた町営バスに乗り換えてさらに奥地にある温泉へ行くそうです。残りの私ともうひとりの年配の女性はバスに乗りに来ただけで、30分ほど黄檗上停留所で徳島行きのバスを待ちました。この女性もバスに乗るだけが目的なんて、そんなもの好きがいらっしゃるんですね。ちょっとうれしいです。
 帰りのバスは若い子が大勢乗ってきました。徳島へ遊びに行くようです。帰りはほとんど寝てしまいました。
 ちなみにこの路線は始点から終点まで960円ということですので、今日は860円の得です。
 100円でも、路線によっては乗客の数がいつもどおりというのは、やはりどんなに安くても路線バスは使わない、もしくはこのイベントを知らない、などいろいろ考えられます。公共交通維持のためにこういうイベントも重要ですが、普段から乗客を増やすような何か良い策はないものでしょうか。

徳島駅前から乗ってきた黄檗上行き徳島バス

停留所のすぐそばは県道のトンネル。

停留所周辺はこんなところ。山と1軒の民家以外何もない。

黄檗上停留所。終点にありがちのバス回転場や駐車場がない。乗ってきたバスはトンネルを通ってどこかへ消えた。

停留所近くで見つけた徳島名物のすだち。収穫の作業をしていた。

次回、かじや原線。