勝浦から徳島駅前に戻ってきました。往復でわずか200円です。本来なら往復2000円近くかかるところですが。
まだお昼なのでこのあともバスに乗る余裕は十分にあります。次に選んだ路線はかじや原線です。なぜこの路線を選んだのかというと。もともとこの路線は、国鉄時代に鉄道があった路線なのです。徳島県の吉野川北岸にある上板という町の中心部は鍛冶屋原というところでして、高徳線の板野駅から鍛冶屋原線が出ていたのですが、昭和になくなりました。というわけで、もしかして何か鉄道の跡があるかもしれないと思ってかじや原線を選びました。
客は多くて、乗った私は立ちました。ほかにも大勢の客が立っていました。すしづめというわけではないですが。北島、藍住など人口が増えつつある徳島市のベッドタウンを通って板野に入りました。このあたりで大半の客が降りまして、私はようやく座ることができました。こどもがぎゃあぎゃあ騒いでいました。頼むから、親さんはこどもを黙らせてください。本当にお願いします。
板野駅近くを通って、いよいよ鉄道跡が見えるのではないかという辺りにやってきました。どこを鉄道が走っていたのかさっぱりわかりません。車窓に釘づけでしたが、これといって変わったものもなく。
上板の鍛冶屋原に着きました。徳島バスの車庫が終点で、となりの学校では運動会をやっていました。折り返しの徳島行きが出るまで40分ほどありましたので、付近を歩いてみました。何か鉄道跡があればいいなと思いまして。そして、見つけたのはJR四国バスの車庫でした。これは絶対に国鉄の跡を利用したものにちがいないです。きっと、ここに鍛冶屋原駅があったのでしょう。
さて、バスがやってきまして、徳島に戻りました。帰りのバスは熟睡してしまいました。
徳島バスのかじや原車庫停留所。
この路線を昔はJR四国がバスを運行していたと思う。こんな車庫があったなんて知らなかった。