2024年5月日本公開
監督:クリスチャン・タフドルップ
脚本:クリスチャン・タフドルップ、マッズ・タフドルップ
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あらすじ:デンマークの夫妻と娘がイタリア旅行の途上でオランダ夫妻に出会った。その後、デンマークの自宅へオランダから手紙が届いた。我が家で休暇を楽しんでほしいとのことだった。迷ったが、デンマークからオランダまで車で出掛けて訪問した。オランダへ着くと先天的に舌のない息子もいた。オランダの夫妻は歓待してくれたが、何やら言いようのない違和感があった。やがてその違和感は恐怖へ変わる。
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お・も・て・な・し。おもてなしが不快だったら相手にはっきりと抗議していいのかどうか……日本人なら迷いますよね……
というわけで、評判どおりです。史上稀な胸糞ヒトコワです。
イタリア旅行の場面ではそれほど嫌な思いはしませんが、オランダに到着するとスタッフロールが流れるまでストレスがたまりました。たまには日本の配給も良い邦題を付けますね。邦題どおりの胸騒ぎが常に続きます。ゲロ吐きそうです。
グロい場面はクライマックスで一瞬ありますが、それ以外は精神的に責められます。
胸糞ヒトコワの作品としてたいへん良くできていて面白い映画なので、ぜひ皆さんも映画館で苦しんでほしいです。特に子持ちの親は絶対観てください。オランダの夫妻が自分たちの息子を公開説教する場面は子持ち親にぜひご覧いただきたいです。
こちらのブログに貼っている画像は、抽選で100名に当たる映画のTシャツの案内です。Tシャツに描かれているのは英題(原題はまた別)の「SPEAK NO EVIL」と、舌がないということを口を大きく開いて見せてくる息子です。口の部分が英題のOになっていますね。
さて、デンマーク夫妻側の自己保身が招いた惨状ともいえる本作ですが、不快なことがあっても相手にはっきり言えるかというと、私は無理です。やっぱり空気は読みますし、顔色はうかがってしまいますよ。だって、不快に思っても我慢していればこの映画みたいな大惨事にはなりませんからね。オランダ夫妻はびっくりするくらいの純粋悪ですけど、普段の生活でド悪党に会うことなんてありませんから。やっぱり空気は読んでいいし、少しくらい我慢していればいいんだと思います。
最後に、この映画の続編を見たいです。彼らのその後を見せてほしいです。