2023年10月公開
監督:永江二朗
原作:投稿者「日向麦」
脚本:宮本健史
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あらすじ:大学生の桜は周囲となじめずに悩んでいた。幼なじみで同じ大学に通う聡が桜や同じく幼なじみの希美も誘って、離島の旅館へ一夏のリゾートバイトのためにやってきた。ある日、旅館スタッフの中年フリーター岩崎から肝試しを提案された3人は、旅館の中にある隠し階段を上って2階に何があるのか調べてみることにした。まずは聡と桜が階段へ行き、聡が率先して階段を上がることにした。下から見守る桜。階段の上で何かをしている聡、下りてきた彼の口の周りには何かを食べたあとがびっしりついていた。その後聡は他の者に見えない子供が見えるようになりおかしくなった。変になった彼をなんとかしたいと桜も階段を上ってしまう。そこには不気味なものがあった。果たして、彼らの運命は。
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前半と後半で、違う映画でも見ているのかというくらい演出が変わりました。前半はごく普通のホラー、後半はハチャメチャオカルトバトルです。魂が別の人間に乗り移るというのもこの作品の注目すべき点なのですが、どうやら製作スタッフも製作の半ばで別の魂が乗り移ったのでしょう。
それよりも、この映画がリゾートバイトだけで終わらないことに触れておくべきです。リゾートバイトというネット怪談をそのまま映像化してしまうと地味なんじゃないかと思うわけで、製作スタッフも同じことを考えたのでしょう。別のネット怪談を作中にぶち込んできましたね。それは、まさかの八尺様ですね。みんなの大好きな八尺様です。ちなみに、八尺様が2008年、リゾートバイトが2009年にそれぞれ2ちゃんねるへ書き込みされたそうです。
後半のハチャメチャバトルは八尺様との派手な戦いです。中盤から私は(どうした、いったいどうした)という感じで観ていました。八尺様以外は原作どおりだけどラストは異なります。
ちょっと笑えますし、全然怖くないですから、前半の大きな音でびっくりする程度ですから、皆さんもぜひハチャメチャ展開をご覧ください。