2023年10月公開
監督:水田伸生
原作:真保裕一
脚本:久松真一
・・・
あらすじ:埼玉県内を流れる荒川を渡る新しい道路建設で宇田副大臣の汚職が疑われる中、彼の孫が誘拐された。要求は明日17時(約23時間後)に会見を開いて汚職していたことを自白しろというものだった。埼玉県警が総力を挙げて動く中、宇田副大臣の秘書であり次男である晄司が姪を救おうと奔走する。父である宇田副大臣に会見で自白するように強く迫りながら永田町を駆けずり回った。果たして、宇田家の運命は。
・・・
原作未読です。今年屈指のクソ映画だと思うんですけど、映画情報サイトではかなりの高評価ですね。どうやら私が間違っているようです。
何がクソかというと、演出とか演技とかいろいろおかしいですわ。私の大好きな池田エライザは娘を誘拐された母親役なんですが、いつまでも血が派手についた白い服を着たままなんですよ。いい加減着替えろよ、と。長男の妻とか誰かが傍についてあげて着替えさせたりすればいいのに、と思いました。この世界の男はどいつもこいつも独身ですかね。
犯人はド素人なのに、めちゃくちゃ高性能っぽいソフトを使いこなしています。そんな技術があるということはプロの犯行かと思っちゃうじゃないですか。誰が犯人なのか、出ている役者ですぐに見当ついてしまうんですけど、それならどうやって宇田副大臣のタブレットに侵入できたんですかねえ……。
政争劇をやりたいのか、誘拐サスペンスをやりたいのか、どっちつかずの物語ですし、そのあたりをはっきりさせておけばかなり良い映画に化けたと思います。
宇田副大臣が孫の命なんぞどうでもいい、我が身大事、我が政党こそ何より大事という感じで動いてくれたらキャラ的にかなり面白かったと思います。原作がどんなものなのかわかりませんが。
埼玉県桶川市、上尾市は実在する地名ながら作中に登場しました。おそらく戸田市がこの映画の中心になるのですが、戸畑市と名前を変えて登場していました。桶川市と上尾市はもらい事故みたいでかわいそうですね。戸田競艇場がありもしないことで疑われそうでかわいそうです。戸畑という地名も北九州にある知名度の高いところなのでちょっとかわいそうです。