那覇の泊港から久米島行のフェリーに乗って渡名喜島へやってきました。
「何もない」を観光客にアピールしている渡名喜島、この「何もない」は田舎ではよく聞く言葉です。このセリフは私は大嫌いなんですけど、何もないっていうのは無なのか、闇に閉ざされてるのか、宇宙の狭間とでもいうのかってことなんですよ。都会から来て「ここは何もないね」とか言うやつは、じゃあ、何があったら満足するんですかね。ディズニーランド?
うちも田舎ですけど、民家はあるし、神社もあるし、水田があるし、無ではありません。
渡名喜はもっといろいろあります。未舗装の街路、砂浜、奇岩の絶壁などなどです。何もないの真逆ですね。魅力にあふれていますね。
といっても、何でも手に入るような商店はありません。私が行った日は食堂がお休みでした。少しの覚悟が必要なところです。そんな感じで「何もないのが最高の贅沢」を売りにしている渡名喜へ皆さんもぜひいらっしゃいませ。
沖縄県渡名喜村の渡名喜島です。すべての市町村の中で2番目に面積の小さな村です。2023年5月の推計人口は309人です。
そんな島にも信号機がありました。
村役場。入港したフェリーを眺めるおじいちゃん。
渡名喜村の集落。未舗装。この道路は夜間ライトアップされるそうですのでぜひ泊まってみてください。
渡名喜にもフクギ並木がありました。匂います。
道路は未舗装です。
島の反対側にあるビーチへ徒歩でやってきました。小さな島なので歩いていけます。自転車のレンタルもあるみたいですが。
集落の道路にある防潮堤。台風が来たら閉めるのでしょう。
乾燥中のもちきびを発見しました。
シュンザという岩場。
フクギの大木。
写真ではかなりわかりにくいのですが、渡名喜の住宅は道路よりも深く掘られた土地に建てられています。この写真ではその段差を示しているのですが、おわかりいただけますか。台風対策だそうです。
チキシという岩。夜になると島の若者が地面に叩きつけて悪霊を祓ったそうです。50から70キロほど。昔は島に5つあったそうですが、今では1つです。
民家と道路の段差、わかってもらえますか。民家の敷地に入って撮るのはマナー違反なのでなかなか難しいですなあ。
赤い矢印で示したものは植物を結んだ謎のものなのですが、これもおそらく悪霊除けなのでしょう。
この日、渡名喜の食堂はすべて営業していなくて自販機のペプシで腹をごまかしました。
売店を見つけてパンを買って、道路のライトアップ用のライトを発見。
パンを食べながら歩いていると猫が突然現れました。
猫まみれ。
こちらの民家が島で最も深いところにあるそうです。深さ155センチ。深さは富裕度もしくは働き者を表していることにもなるそうです。深く掘る経済力がある、もしくはがんばって自分で掘ったということですね。写真では全然伝わらないので、皆さんもぜひ渡名喜へ確かめに行ってみてください。
港の売店でもちきびちんすこうをいただきました。これがかなり香ばしくておいしいんです。皆さんもぜひ渡名喜でもちきびちんすこうを食べてください。渡名喜は以上です。
那覇に戻ってまぜそばをいただきました。国際通りにあります。箸袋。どの店に行っても同じ箸袋。「うめーし」という文字がデザインされています。