2023年3月公開
監督、脚本:松本優作
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あらすじ:2002年、金子勇はWinnyをネット上に公開した。それを悪用する者が大勢現れて逮捕者も出た。そんなとき開発者の金子も京都府警に逮捕されてしまった。弁護士の壇が彼を救うために弁護を引き受けた。一方、愛媛県警では現場の警官である仙波が県警内部のとある問題を告発しようとしていた。金子と仙波はどうなるのか。
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裁判所と警察と検察の悪い部分が凝縮された映画でした。
世間では、裁判所や警察が正義だと信じている方々が大勢いらっしゃるので私はうんざりでございますよ。明日いきなり逮捕されてもまだ同じことが言えるのですかね。いまだに江戸時代みたいなことをやっている司法ですよ。司法の正義を信じている皆さんは法廷や取り調べ室の現実を知ったほうがいいでしょうよ。
さて、愛媛県警の仙波巡査部長が第二の主人公として金子と交互に映し出されていました。いったいどこでどうやってWinny事件に関係してくるのかなと思いきや、そういうことだったのですね。
壇とはまた別の弁護士が、警察が金子を逮捕した真意が何なのかを知りたがっていました。その真意は作中で明かされることがありませんでした。Winny事件を事件にした京都府警の真意とはいったい何だったのでしょうか。
航空機も今作にとって大切なもので、当時のJAL塗装が再現されていました。細かな演出です。当時のJALは暗黒時代でした。
金子を演じたのは東出昌大だったのですが、田中圭にしか見えなかったです。田中圭に見えつつ、金子勇という人物を全然知らない私ですが、金子勇そのものだなと思いました。金子勇という方は天才だと思わされました。
ところで、天才が裁判をやっている間にYoutubeのサービスが開始されたのは印象的でした。さらに、この映画の製作会社がKDDIというのも印象的です。