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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」鑑賞感想(ややネタバレ)

ポスター画像

2022年4月公開

監督:満仲勧

脚本:大倉崇裕

原作:青山剛昌

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あらすじ:3年前の連続爆破事件と酷似した爆弾が再び仕掛けられた。降谷零と同期だった松田刑事が関係しているようだ。江戸川コナンは降谷や佐藤刑事らと協力して事件を追い、やがてロシア人の仮装爆弾魔「プラーミャ」へ行きつく。

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 原作未読です。テレビは90年代なら見ていたけれどそれ以降は全然見ていません。映画は本作前に一気見しました。クライマックスで流れる歌付きコナンメインテーマは好きです。緋色の弾丸は劇場版コナンの中で最も良い作品だと思いましたが、今作はどうだったのでしょうか。

 いつもの冒頭、コナンのメインテーマが流れて映画のタイトルが出るはずだったのに出ませんでしたね。一瞬見逃しましたかね。メインテーマもほとんど流れていなかったような気がします。「真実はいつもひとおおおおつ」というのがここ10作品くらいで叫ばれていますが、今作では「いつもひとぉつ」でした。でも、緋色の弾丸も「いつもひとぉつ」でしたね。

 博士のいつものクイズが今回は終盤でした。

 蘭ねえちゃんがメモを見ていたので、それがどのように影響するのかと思いきや後出しだったじゃないですか。すぐに目暮警部に報告するのだろうなと思っていたんですがね。そのメモに書かれていたものをコナン君が「円マークじゃなかったのか」と言いました。見ている観客は誰もそんなことを思っていなかったはずです。今回のコナンの推理はザルでした。調子が悪かったのですかね。コナン君が警察に混ざって堂々と行動していたので緊張していたのかもしれません。

 花嫁を泳がせていたというけれどとてもそんなふうには見えません。泳がせていたなら渋谷の通りに設置された爆弾の液体を阻止できたはずです。そもそも犯人ひとりでどうやって渋谷に大量の液体を設置できたのかという問題もあります。推理を披露する場面では、結局花嫁が自分からすぐにしゃべってしまいました。最も重要な場面だと思うのですが、ないがしろにされているじゃないですか。

 爆弾の液体を中和する薬剤も短時間で用意できた理由も謎です。ちなみに、中和する様子はシン・ゴジラみたいですね。

 ヘリが墜落していくとき、渋谷には大勢の群衆がいました。落ちてくるヘリを見ながら「ヤバくない?」とか言っていたのに、墜落した瞬間、渋谷には誰ひとりいませんでした。渋谷を覆いつくしていたあの群衆が1分以内に消えるなんて、おかしいじゃないですか。

 拳銃の威力に詳しいコナン君のはずなのに、弾が車のボディを貫通しないところも解せません。

 さすがに今作の脚本はおかしな点が多すぎます。初めて映画館で観たのにがっかりでした。