2022年3月日本公開
監督:クリストス・ニク
脚本:クリストス・ニク、スタブラス・ラプティス
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あらすじ:記憶を失う奇病が蔓延する世界。男もある日突然記憶喪失に陥った。病院に運ばれたのだが、身分を示す情報が不明だった彼は新しい自分を作るプログラムに参加する。そこで徐々に記憶の末端を取り戻すこともありつつ、同じくプログラムに参加している女性と知り合うのだが。
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コメディなんですかね。
プログラムというのは、スパイ大作戦みたいに指令がテープで送られてきてそれを再生します。自転車に乗っている姿を写真に収めろ、ダンスホールへ行き女性と知り合っていっしょにダンスして写真に収めろ、車を運転して郊外に出て写真に収めろ、といった具合にポロライドカメラで指示どおりのことをやった証拠を撮影していきます。
自分の姿がアルバムに加えられていくのです。
リンゴのほうは、主人公の彼が好きなものです。リンゴ好きだということは覚えているんですね。だけど、本当にいろいろ記憶を失っているのでたいへんでございます。
小生はリンゴ嫌いですが、うまそうでした。
ところどころで忘れているはずのことをふと思い出す場面がありまして、それがだんだんつながっていくのは絶妙です。セリフでの説明ではなく、絵で説明されていくのでうまいんじゃないでしょうか。