2022年2月日本公開
監督:トッド・ヘインズ
脚本:マリオ・コレア、マシュー・マイケル・カーナハン
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あらすじ:1998年、ロブ・ビロット弁護士は祖母の知り合いから弁護を依頼された。世界的な化学企業デュポンを訴えてほしいというものだった。小さな農場がデュポンの廃棄物によって汚染されたという事件だが、世界を揺るがす事実が発覚することとなる。
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デュポンといえば私ですら聞いたことのある大企業です。
テフロン加工、フッ素加工のお話なので、てっきりフッ素という劇物が原因なのかなと思いきやそうではありませんでした。炭素原子が8個つながったC-8がもたらすとんでもなくヤバいお話です。
いや、ちょっと、話がでかすぎてですね。どれくらいでかいのかというと、世界人類の99%がC-8に汚染されているというのです。深刻すぎてお話についていけません。
確かに、テフロン加工はどこにでもありますから。とはいえ、深刻すぎてにわかに信じられないお話でした。
それにしてもロブ・ビロット弁護士がむごい状態です。妻と弁護士事務所の双方から責められるし、見ていられません。
見ていられないといえば、緩急がなくて、説明も不足していて、何がどうなっているのかわかりにくくて疲れる映画でした。
邦題の副題はなんとかしてください。
アメリカの映画はどうして実名で製作できるのか、町山さんが解説していたのですが、原作があるわけですね。その原作を映画化することによって訴訟の対象にならない仕組みがあるそうです。原作無しで映画化すると怒られる……ということは、マイケルムーアあたりがやべえじゃんということです。