2020年9月日本公開
監督、脚本:チェ・ウォンソプ
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あらすじ:孤児のジュンは国家情報院に拾われた。猛攻隊という秘密の暗殺部隊でエースとして活躍したが任務中に死亡する。15年後、ジュンは名前を変えて結婚して娘もいた。売れない漫画家として嫁の尻に敷かれ、娘のヒップホップのほうが先に売れてしまいそうな状況だった。娘の助言で自分自身を漫画に描いたが、嫁がそれを発表してしまう。そのため、ジュンは国家情報院から狙われ、過去の任務で殺し損なった標的に嫁をさらわれる。果たして、ジュンの運命は。
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こういう作品は日本が得意としてそうなのに、本作のほうがずっと面白いものになっています。劇場から大きな笑いも起きていました。
バクマン。から着想を得たような本作ですからなおさら日本が作るべき映画でしょう。作中でジュンの描く漫画を織り交ぜながら、物語は進んでいきます。ふざけた作品ですが、まじめにふざけていまして、アクションも韓国お得意の血生臭いものになっています。日本だったらふまじめにふざけてしまいまして目も当てられない作品になるでしょう。本作は妙な間もありません。敵が用意したタイムリミットに追われるわけですが、邦画だったら時間が迫っているのになぜか神妙な話し合いが展開されて不自然ですが、本作は迫る時間の中で人物たちはしっかりと焦っています。
敵組織の一人がよくわからない行動に出ていて、それが見ているこちらを混乱させましたが、概ね良作です。
韓国の場合は、日本と異なる事情として徴兵制度などがありますね。そういう社会背景もありつつ作品を面白くしているのではありませんか。
日本にやってくる韓国映画はどれも面白いですが、稀に青い塩とかいうクソ映画もあります。とはいえ、やっぱり日韓のレベルの違いをまたしても見せつけられてしまいました。