やくもとうずしおをがっつりと

目指していた国道完走と鉄道完乗は終わりました。日本のすべての国道を走り、鉄道に乗ったのです。

映画「海辺の映画館 キネマの玉手箱」鑑賞感想

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2020年7月公開
監督、脚本、編集:大林宣彦
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あらすじ:尾道の海辺にある映画館が閉館を迎えた。最終日のオールナイト興行は日本の戦争映画特集となった。観客の中に3人の若者、馬場毬男、鳥鳳介、団茂がいた。映画館の手伝いのため向島から通っている希子がステージに上がる。作品が流れる中で突如彼らはタイムリープする。戊辰戦争日中戦争沖縄戦を経つつ、広島原爆投下前に移動演劇団の桜隊と出会った彼らは運命を変えようと奔走する。
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 この映画は完成して映画祭で上映されたものの、その後の公開前に監督が亡くなりました。というわけで、どえらい作品をこの世の観客に置いていきました。遺したというよりも突きつけました。観客は映画を見たあとに行動を起こしているのかい。映画から得たものを行動につなげているのかい。映画館を出たあと我々は未来のために行動しているのかい。
 前半は鑑賞困難な映像が続きます。私の場合HOUSEとか苦手ですから前半はつらいものがあります。説明過多だと思いますし、同じ場面の繰り返しがありますし、疲れます。その前半を乗り越えたら後半は大林宣彦すごいなというか、映画を作っている方々みんながすごいなと感じられます。今更ですけど、映画監督はめちゃくちゃ考えているんだなあ、メッセージをどのようにして観客に届けるのかめちゃくちゃ考えているんだなあ。
 いやぁ、すごいっすね。
 尾道というところは、街並みはどこにでもある都市になっていますけども、海をはさんですぐ先は向島という島でして風光明媚とはまた違う光景が広がっています。向島にはずらりと造船所が並んでいて巨大なクレーンがあります。その向島尾道の間を行き交う小さなフェリー、瀬戸内海を走る貨物船、これもまた良い景色です。そんな情景が作中でしっかりと描かれています。
 せめてひとつくらい負け惜しみとしてツッコミを入れておきますけど、スタッフロールで「島根県雲南市」とすべきところが「島根県南雲市」になっていました。