やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

神社は国鉄・寺は私鉄説

 これは!

 すごいことに気づいたかもしれません。

 タイトルのとおりなんですが、神社の最寄駅は国鉄(現在のJR)であり寺の最寄駅は私鉄というお話です。

 まさかと思いましたよ。明治神宮成田山でふと思いました。

 国鉄は明治時代の政府が懸命に作った鉄道であり、私鉄は民間による鉄道です。

 明治政府は神道を国の宗教としたわけです。国家神道です。さらに、明治政府は廃仏毀釈を行いました。

 市民の信じる仏教は廃仏毀釈から逃れたものもありまして、そこで私は思ったのですが、そんな市民が「寺に参拝したい! 政府に負けてなるものか!」と願って私鉄を寺の近くまで建設したのではないかというわけです。政府側は国家神道だから「国民に神社を参拝してほしいなあ」と願って国鉄を神社の近くまで建設したのではないかというわけです。

 そこで、神社と寺の鉄道最寄駅をざぁーと調べてみました。

<神社に近い鉄道>

明治神宮国鉄原宿駅

伊勢神宮国鉄参宮線近鉄もあるけど国鉄側は路線名がそもそも参宮なので伊勢神宮国鉄。)

出雲大社国鉄大社線一畑電車一畑寺に行くための電車でしょ。)

太宰府天満宮西鉄太宰府線(うーん、こういうこともある。)

鹿島神宮国鉄鹿島線鹿島神宮駅(これに気づいたときは「いよいよだな」と思いました。わざわざこんな場所に鉄道を通すなんて意図的とかそんなレベルを超えていると思いました。ところが鹿島線鹿島神宮駅の開業が1970年なんですよ。けっこう最近なので困りました。路線建設の目的は鹿島に工業地帯を作るためだったのでついででしかありません。)

宇佐八幡、宮崎神宮霧島神宮国鉄日豊線(そもそも国鉄しかないし、日豊線を作ってみたらたまたま最寄となっただけかな。)

金比羅宮:国鉄琴電(最も多いときは鉄道会社が4社ありました。ここはおかしいです。)

厳島国鉄広島電鉄国鉄がわざわざ船まで出していますから国鉄ですね。)

熊野、那智国鉄

橿原神宮近鉄

福岡天神:西鉄

長岡天神:阪急

多賀大社近江鉄道

豊川稲荷名鉄国鉄

石清水八幡宮:京阪(源氏など武士の神社なのでなんとも言い難い)

鶴岡八幡宮国鉄江ノ電(石清水と同じくなんとも言い難い)

東照宮国鉄東武のほうが近い(徳川なので明治政府からすれば消し去りたいやつなのでは? ここちらは寺ですか、神社ですか。)

多賀城神社:国鉄

熱田神宮国鉄名鉄のほうが近い

(平安神宮近江神宮はつい最近できた神社なんですね。)

<寺に近い鉄道>

中山寺:阪急のほうが近い

高野山:南海

鞍馬寺叡山電鉄

比叡山叡山電鉄、京阪

石山寺:京阪

寺だらけの奈良:ほぼ近鉄(とはいえ朝廷が建てたものだったりするのでなんとも言い難い)

平等院などの宇治:京阪がわざわざ宇治線を作った

京都:叡山電鉄、京阪、京福電鉄、阪急

善光寺長野電鉄

成田山新勝寺:京成

新井大師:東武

川崎大師:京急

永平寺京福電鉄(現在のえちぜん鉄道

浅草寺東武

・・・・・・

 このようにですね、神社はほぼ国鉄ですよね。寺はほぼ私鉄ですよね。すみません、かなり苦しい説となってしまいました。そもそも鎌倉時代より古い神社仏閣は朝廷側が建てた仏閣もありますし、高野山比叡山は国策も絡んでおりますし、武士の神社もありますし、やはり神宮と名のつく神社に国鉄が最寄となっているかどうかが重要なのではありませんかね。苦しい! 苦しい言い訳だ! もう少し苦しいことを申しますけども、天神は菅原道真を祀っていまして、平安時代の京都から追い出された菅原道真ということは反体制側と言えなくもないですよね。太宰府や福岡や長岡天神は私鉄なのですから、そこは私の説が当たっていると言えなくもない!

 とにかくですね、こんな闇の深いことに気づいてしまいましたので、私は政府に消されてしまうのではないかと思うわけでして、1ヶ月以上更新が途絶えたら「あいつはとうとう……」というふうに思ってもらってかまいません。

 ではまた!