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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ルパン三世 the first」鑑賞感想

ポスター画像

2019年12月公開

監督、脚本:山崎貴
原作:モンキーパンチ
音楽:大野雄二
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あらすじ:ナチスも狙っていたブレッソンダイアリーには古代文明の秘宝に関する記述があると信じられていた。それをナチス残党のほかにルパン三世も追うこととなる。ブレッソンダイアリーに因縁のあるレティシアという少女もまたダイアリーの謎を追う。
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 私はここのところ2時間映画に耐えられないとある理由を抱えていて、その不安を払拭するため映画館に入る前にやることがありますけど、今作は上映時間93分!
 すばらしい!
 上映時間の短い作品に悪いものはありません!
 そうでもないのですが。
 おかげさまで今作についてはですね、後半でトイレに行きたくてモジモジするという恐るべきこともなく、安心して鑑賞できました。
 山崎貴監督というわけで、あの山崎貴監督!
 ある意味見るのが怖かったです。
 ファーストというからには、ルパン三世の生い立ちにまつわるお話なのかなと思いきやそうではないのですね。ルパン三世アニメ初のCGなどの意味でファーストなのだそうです。
 ファーストというと、ある有名なキャラの誕生を描く作品が多くて、でもそんなものは見たくない!という私の気持ちがありましたので、特にルパン三世の誕生なんて見たくないものですから、今作の内容にはたいへん満足しております。
 レティシア絶対領域太股に目が釘付けだったのですが、クライマックスでルパン三世レティシアに盗んだものを渡すところもルパン三世らしくて良い感じです。それだけではなくて、冒頭から警部の手錠を抜ける場面などもありまして、移籍にある仕掛けをパスするあたりも、ルパン三世というキャラが生き生きしていました。
 ルパン三世だけではなく、次元、五エ門、不二子、警部のキャラもしっかりと描かれているのではないかと思います。
 今作の絵については、他の方にぜひ深く語っていただきたいところです。絵とか全然わかんないので。おめえはほかの演技とかもわかんないじゃんとか言われても困りますけども。演技といえば次元の声はそろそろ厳しいですが、いつまで声をやっていただけるのでしょうか。五エ門の井上さんはTV第2シリーズからだったのは知りませんでした。まあ、第1は第2シリーズの6年前ですもんねえ。
 ヘリコプターに乗っているルパン三世たちがピンチになる場面がありますけど、あそこはどういう位置関係になっているのかよくわかりません。レティシアボストン大学に行きたがっているけど行けない状況と理由がありましてそのあたりがなぜ行けないのか、勝手に自分だけの判断で行けるんじゃないかと思うわけですけども、そんなに大切な夢なんだから勝手にボストン大学行けばいいじゃんと思うわけですけども、そういうところが今作の悪い部分かなと思います。抱かれていた赤ちゃんが何者なのか、ランベールが何者なのか、ゲラルトが何者なのか、赤ちゃんとランベールは見ていればすぐわかりますが、わかりますけれども、もう少し何かほしかったなと思います。そのあたりはわざとぼかしたのですかね。
 さて、ルパン三世のメインテーマが2019バージョンとなって流れていましたが、ルパン三世の最初のアニメは異なるメインテーマだったというのと、警部が警視庁だったというのには驚きです。最初期のオープニングテーマとエンディングテーマは聴いたことがなかったわけではありませんがまさか最初期だったとは。あれです、タリホ!とか囲みを破って!とかいってるやつです。あと、オープニングのタイトルがタイピングされる音が最初期にはないのですね。また、最初のアニメは舞台がほとんど日本国内ですね。飛騨とか出てきますね。最初期のルパン三世オープニングに出てくるベンツSSKが今作に出てくる某の愛車だったとか。そういえばワルサーP38ナチスに関わります。というわけで、自分の知っているルパン三世はもっと後のほうなんですね。歴史のたいへん長い作品です。とはいえ、リメイクしやすいのではないかとも思いますし、今後も良い形で新作を生み出してほしいなと願っております。