やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

2013年鑑賞映画感想/蘇える金狼/極道の妻たち/新仁義なき戦い 組長の首

202.蘇える金狼
 1979年公開。村川透監督。松田優作主演。
 昼間は平凡なサラリーマンを装いながら夜になると身体を鍛えて大資本を乗っ取ろうとする男の姿を描く。大藪春彦の同名小説を原作とする。

 デパートの屋上で千葉真一が写真で脅迫しているときに流れていた音楽が何かで聴いたことのあるものでした。たぶん西部警察じゃないでしょうかね。松田優作が乗っていた白バイやパトカーの音も西部警察と同じだと思います。監督も村川透ですし。
 終わり方が残念です。原作未読なのですが、できれば松田優作が演じる男の大勝利エンドであってほしかったです。
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203.極道の妻たち
 1986年公開。五社英雄監督。岩下志麻主演。家田荘子原作。家田荘子も出演している。
 ヤクザの親分の妻、その妹、彼女たちがヤクザの男たちに翻弄され、その男たちを利用する様を描く。

 ヤクザの世界に女性が入りこんでくると途端にお話が面白くなくなるのですが。これはやはり女性向けの物語なのでしょうか。女性的にはあるあるという感じなのでしょうか。
 ヤクザ映画はやはり深作監督の仁義広島シリーズです。あの5部作はヤクザ映画というよりも群像活劇として最高です。
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204.仁義なき戦い 組長の首
 1975年公開。深作欣二監督。菅原文太山崎努共演。
 1968年、門司港にて旅人の黒田修次(菅原文太)は大和田組幹部で友人の楠鉄弥(山崎努)のために敵対する共栄会会長を銃殺し、服役する。刑期を努めた黒田は楠を尋ねた。しかし、楠は薬物中毒で組を破門されて、廃人と化していた。

 同じ監督の広島での仁義シリーズはなんだかよくわからない面白さがありました。そんなに派手なアクションが満載されているわけでもなく、ひたすら会話しているだけの場面が多いのにそれが面白いのです。記憶に残るセリフが多いです。
 それに比べるとこの作品は山崎努の顔しか記憶に残りません。アクションが面白くて仁義シリーズを観ていたわけではないのですが、この作品ではどうやらアクションのほうに重きを置いたようで、新鮮ではありますが、がっかりした部分もあります。
 それにしても他の作品とは比較にならないほど菅原文太が演じる黒田がクズです。