2015年10月公開
監督:ジョシュ・トランク
脚本:ジェレミー・スレイター、サイモン・キンバーグ、ジョシュ・トランク
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あらすじ:リードは幼い頃から物質をテレポートさせるほど天才だった。そんな彼はバクスター財団のストーム博士に見出されて、ジョニー、スーザン、ヴィクターらと人間をテレポートさせる装置を開発した。彼ら自らテレポートした先の世界で事故が起き、ヴィクターはその世界で死亡、リードたちも身体の異常に見舞われる。
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1994年にも実写映画化されていますね。監督がロジャー・コーマンで、日本では未公開、ビデオにすらなっていないという低予算映画だそうです。それはさておき。
今作が駄作だということは耳にしていました。上映時間は100分なので短いほうです。観ていると時間も長く感じません。むしろ、「え? もう終わり?」です。駄作は上映時間よりもはるかに長く感じられるものですが、今作はそうではないので特殊な駄作です。
もう一度あの世界に行ってみるとヴィクターが醜悪な姿になっていました。そのヴィクターがなんかよくわかんないけど地球をブラックホールに吸い込ませて消滅させようとしたんですよ。それをあっさりと止めて、ヴィクターがブラックホールに吸い込まれつつ分解、お亡くなりです。そのあたりの流れがあまりにもあっさりでした。その前のヴィクター再登場もあっさりです。ヴィクターは次から次へと頭をパンパン破裂させて殺害していったのに、どうしてその殺害方法をリードたちには使わなかったのでしょう。
あれよあれよという間でした。
おそらくこれがクライマックスだったのだろうけど、まだ上映時間はそんなに経っていないはずだよなと思ったら、なんかよくわかんないうちに映画が終わってしまいました。
ヴィクターの動機がわからんし、いろいろわからんし、ベンはリードを恨んでいるはずだけどいつの間にやら許しているし、だめだ、この映画。
観終わったあとで、監督がジョシュトランクだったことを知りました。なぜこんなことになってしまったのでしょうか。何やら悪い噂が出ていますね。リード役のマイルズ・テラーと殴り合い直前まで険悪になったとか、他のスタッフとの関係も険悪だったとか、ジョシュトランクの人間性に問題ありとか、そもそも監督の意見がだいぶ無視されたとか。
他にもいろいろおかしいですけど、X-MENの世界と共有しているんですよね? にもかかわらず、リードの天才ぶりやテレポート装置への理解が無さすぎるのではありませんか。天才などを冷遇するあたりはX-MENと共有していますけど。
脚本がおかしいだけならまだしも、ベンが投げた砲塔が消えるのだから映像もよろしくありません。
スーザン役はやっぱりジェシカ・アルバがいいなあ。
いいところだってありました。少年時代のリードとベンのお話は良かったです。それがあったから観ているときは期待したのですが。
続編が予定されていますが、ここから修正が効くのでしょうか。良作連発のマーベルもたまにはやらかしますね。
こんな作品だってあるんだよということです。