153.海底超特急マリン・エクスプレス
1979年に24時間テレビで放映された特別アニメ。手塚治虫製作。日米間を結ぶ海底超特急“マリン・エクスプレス”の開業を前に行われた試運転。乗客の大半は日米の計画関係者たち。しかし、その中には私立探偵や医者の姿も。
BGMがまるでルパン三世です。
1979年当時は既に旅客航空が大きな役割を占めていた頃です。マリンエクスプレスはロサンゼルス東京間が40時間、旅客航空はLA発が11〜12時間で負けています。しかも、単線ですから需要をさばけません。さらに、海中は暗いというセリフがありましたけど、海底は真っ暗で何も見えません。その上サメに襲われるわ、海底火山で被害を受けるわ、安全面に問題があり、何もいいことがないはずです。それでも物語は力押しの連続で面白いです。
それにしても、作中は2002年ですよ。1979年にはこんな未来を夢見ていたのです。ふたを開けたら旅客航空の所要時間は当時も今も変わりがありません。まったく、明るい未来はどこへやら。ていうか、これ、映画じゃないじゃん?
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154.ザ・ファイター
2010年アメリカ。デヴィッド・O・ラッセル監督。マーク・ウォールバーグとクリスチャン・ベイル出演。プロボクサーのミッキーとディッキーを描いた伝記。
ロッキーの話を汚くした感じで、何も感動するところがありません。家族があんなクズだと改心したところで当然だろとしか思えませんし。全部兄貴がダメにしているからイライラします。
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155.タイトロープ
1984年アメリカ。ニューオリンズを舞台にクリント・イーストウッドの演じる刑事が連続娼婦殺害事件を追う。しかし、関わった女性が次々と殺されていく。
製作にクリント・イーストウッドが絡んでいるからといって、良い作品かといえばそんなわけもありません。暗い場面が多いので部屋の電気を消すのがおすすめです。
たまには完全な悪人を演じるイーストウッドを観てみたいですと思ったけど、もう遅いですね。