やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「CUT」を観た感想

http://bitters.co.jp/cut/
 あらすじ:秀二(西島秀俊)はシネコンで上映しているような映画ではなく芸術的映画を観に行くことを街角で訴えている。その行動が過ぎるために警察に追われることも。兄貴を通じて闇金から借金をしている秀二、借りた金で映画を製作している。そんなある日、兄貴が死んだ。秀二は闇金に呼び出されて、借金返済のために殴られ屋を始めた。
 監督はアミールナデリという方です。イラン出身なのですが、映画製作のために亡命しています。
 この作品については舞台が東京で、出演者は全員が日本の役者、製作もほぼ日本人ですね。
 さて、この映画についてですが、作品として面白いか面白くないかで言えばたいへん面白いです。まあ、そうですね、正直に言うと、ものすごく気持ち悪い!
 映画を作りたいがために、映画に対する自分の主張を続けたいがために、そこまでやるか、と。秀二という男がとことん気持ち悪いです。
 秀二が相手している奴らは闇金であり、殴られ屋をやっている場所もその闇金の建物にあるトイレです。殴りに来る客はどいつもこいつもチンピラです。めちゃくちゃ癖のある奴らを相手にしているのに、秀二があまりにも強烈なキャラですからね、チンピラや金を貸している闇金の親分がだんだん引きはじめるんですよ。特に、親分の秀二に対する同情の眼差しがたまりませんでした。
 あ、そうそう、ちょっと謝罪したいのですが。私は以前常盤貴子をブサイクだと言ったことがあります。その発言は撤回します。この映画に出てきたショートヘアの常盤貴子はかわいいです。その常盤貴子の秀二に対してだんだん同情しはじめるというか、気持ち悪い奴だなと思いはじめるのがたまりませんでした。
 でんでんも出演していますが、でんでんにヤクザをやらせたら完璧ですね。
 そして、あのエンディング。
 ううん、秀二が気持ち悪いです。
 なんか、すごい映画を観てしまいました。
 ところで、1日に100発近くも殴られたら死にますよね?