やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ジュマンジ:ネクストレベル」(吹替)鑑賞感想

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2019年12月公開
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あらすじ:あれから大学生になっていた彼らは集まることになった。しかし、ジュマンジの興奮を忘れられないスペンサーだけは再びゲームの世界に戻る。それを知った彼らはスペンサーを救うためにゲームへ飛び込んだ。
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 前作でゲームから抜け出したマーサは人間的な成長が見られました。一方、スペンサーは今作冒頭ではむしろダメになっていて、だからこそ彼だけが再びゲームの世界に行ってしまうのです。マーサの輝く姿に耐えられずスペンサーはゲームの世界に逃げ込むのです。なんじゃそりゃ。
 前作はいったい何だったんだよ、映画ドラえもんのび太かよ、映画クレヨンしんちゃんのしんちゃんかよと思うわけです。
 スペンサーの身勝手な行動により仲間たちは巻き込まれるのでした。スペンサーを助けるために飛び込んだのでした。スペンサーはバカでした。スペンサーも含めて全員がやむを得ず巻き込まれる話ならよかったのですが。
 それで、おじいちゃんふたりも巻き込まれて、このおじいちゃんがゲームをなかなか理解できないものですから、見ているこちらはイライラです。おじいちゃんなりの活躍をしてくれるのかと思いきやほぼ足を引っ張るのみです。
 4人のアバターというのは前作と同じなのですが、今作では、アバターの中身が異なります。マーサだけはルビーです。なので、入れ替わったとしても彼らなりの活躍を見せてくれるのかと思いきやそんなものはほとんどありません。結局、後半でアバターの中身が前作と同じになります。いったいなんだったのでしょうか。ヒトというものはあるべき場所にあるものだということでしょうか。アバターが入れ替わるまでは間違っていたということでしょうか。それならおじいちゃんは存在してはいけないところに存在してしまったということで、マーサたちはスペンサーだけではなくおじいちゃんも救わなければならない、救う対象が増えてしまった状態だったのでしょうか。
 あべこべを主題とした作品があべこべになっている状態なのではありませんか。作中の人物が何も得ずにゲームを脱出する成長のないものでした。ただひたすら脱出するのみです。それならそれでスリルがあるのかといえばありません。彼らの持つライフは3つであり、それが減っていきますけど、最後のひとつになっても緊迫感がありません。
 ただし、ルビーは超かっこよいです。

宇多丸さんムービーウォッチメン「アイリッシュマン」評について

 ネット配信でやっているから、今から登録してでも鑑賞しろとおっしゃるのですか。それってネット配信に敗北することとなります。ネット配信によって映画館が観客を減らして映画館で上映される作品が減ることにつながりませんか。ネット配信に屈してはいけないのではありませんか。

 12月13日18時からTBSラジオで放送していた宇多丸さんのラジオ番組「アフターシックスジャンクション」のコーナーにムービーウォッチメンというものがあります。

 そのムービーウォッチメンとは、宇多丸さんがガチャで当たった映画を自腹を払って鑑賞して評価するというコーナーです。

 そのコーナーが今回扱った映画はマーティンスコセッシ監督作「アイリッシュマン」でした。このアイリッシュマンという作品の関係でMCUに対してあーだこーだ言っていたこともあるスコセッシ監督です。宇多丸さんはガチャでアイリッシュマンを当てた瞬間に「めんどくさい」とおっしゃっていたので、こいつは面白い評を聴くことができるだろうと思っていました。MCUと絡めたお話をするのかなと思いました。

 というわけで、聴いてみますと、イラッとしました。

 このアイリッシュマン評の冒頭で、視聴者から送られた感想がだいぶ少なかったということで「だから苦言を呈したくなる気持ちがわかる」という発言がありました。NETFLIXに登録してでも見るべきだとおっしゃるわけですよ。我々一般大衆に対する苦言でしょうか。これがダメでした。

 このアイリッシュマンはNETFLIX限定配信なんですよ。映画館で上映していません。その映画館で上映していないことでスコセッシ監督はMCUの名前を挙げてお怒りとなったわけですが。

 私からすればNETFLIXだからこそ見ないよ!っていう話ですよ。

 ネット配信といえばほかにアマプラとかいろいろあるわけじゃないですか。そうすると、ここのところそういうネット配信業者が作品の囲い込み、視聴者の囲い込みを狙って限定配信となっているじゃないですか。NETFLIXだけ登録しておけばすべての作品が見られるというわけではありません。以前はiPhoneを扱っていた通信会社がソフトバンクだけだったように。作品を観ようとするにはNETFLIXのような世界的企業に月額を払うという形になっているわけです。結局は大企業のいいなりとも言えるわけです。

 ネット配信ということはスマホで見るわけですよね。そんな小さな画面で鑑賞して本当に楽しくなりますかって話ですよ。機器をそろえてテレビと接続できるのでしょうけど、家の小さなテレビで見て楽しめるのですかという話ですよ。

 ネット配信ということはスマホでどこでも見られるということですが、そもそも自宅のネット回線すら安定していないのに、外のスマホの回線なんてなおさら安定していないじゃないですか。自宅であっても防音ではありませんし、小さな音で見るでしょうし、外から聞こえてくる自動車の走行音もあるでしょう。この文を書いているときは風の音がすごく大きくてうるさくなっていますよ。不安定で、しかも外という騒音だのなんだの邪魔が入りそうな環境で作品を楽しむことができますか。自宅や外なら自由にいつでも見られるというのは本当でしょうか。映画館だって見たい作品の上映時間を選ぶことができますが、自宅や外であっても鑑賞可能な時間は限られるためにぶつぎり鑑賞となったりしませんか。自宅での鑑賞であってもどの時間にゆっくり見られるのか、選ぶ必要があるのは同じだと思います。

 映画はやっぱり映画館なんですよ。映画館だと、まわりの客が私語するかもしれない、ビニル袋くしゃくしゃ、咳払いなどなどの邪魔をしてくる可能性はあります。でも、自宅などで見るよりもはるかに邪魔が少なくて、何より音響設備や大きな画面があるのです。少ない邪魔と最高の環境です。映画館であってもユナイテッドとかイオンとかサンシャインとか東宝とかありますし、配給会社の意向で作品が見られるものは限られますが、ネット配信とちがって1度きりの鑑賞ですから映画館を選ぶことができます。田舎だったらそもそも映画館がないとおっしゃいますけども、ある程度遠出をすればなにかしらの映画館があるでしょうよ。北海道や沖縄や離島でもない限り、車で数時間走ればたいがいの映画館に到達できますけどね。

 ネット配信でテレビにつなぐなんてするくらいだったら映画館でいいじゃないですか。映画館のほうがはるかに良い環境です。

 いやいや! アイリッシュマンは映画館で観ることができないんですよ! 渋谷の映画館で上映しているようですが、私の場合は渋谷まで飛行機に乗って降りて電車などで3時間くらいです。車だと休憩なしで10時間くらいです。さすがに無理だ。

 東京の文化集積ってのはすごいなあと思います。世界屈指の文化都市でもあります。その東京に住んじゃえよっていう話ですけど、それはそれでアレなので。

 じゃあ、それって、我々大衆、観客が悪いんですかっていう話ですけど、それを上映しない映画館が悪いのであって、こっちは悪くないでしょう。映画館さん、お願いですから上映してください。エンドゲームという長尺は流すくせに、アイリッシュマンはダメなのかよ。そりゃあスコセッシ監督も怒りますわ。

 我が家は回線が安定していませんのでネット配信は遠慮します。パソコンも電源入れたらちゃんと起動するまでに1時間近くかかるようになりましたし。ネット配信できるような環境を整えるくらいだったら今までどおり映画館に通います。というわけで、全国の映画館は今からでもアイリッシュマンを上映してください。いや、もうNETFLIXで配信しているから今更アイリッシュマンを映画館で流すのは無理ですよというなら、それもまた映画館がネット配信に敗北したことになります。

 とか言いつつですね、来週には「スタンダードだと月額1200円かー。ちょっとやってみますかね」となっていたら二枚舌ということでごめんなさい。

映画「ホテル・ムンバイ」鑑賞感想

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2019年9月日本公開

監督:アンソニー・マラス

脚本:ジョン・コリー、アンソニー・マラス
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あらすじ:2008年11月26日、インドのムンバイで発生したテロ行為は超高級ホテルのタージマハルホテルにも及ぶ。1000人の客と500人のホテルマンが銃撃の恐怖に襲われる。
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 胃が痛い!
 テロリストがムンバイの街に入っていく冒頭からずっと胃が痛い!
 表情変えずにサーチアンドデストロイしていくから、胃が痛い!
 本当に胃が痛くなりました。もうやめてくれ、頼むから許してくれ、画面の中のテロリストに向かって許しを乞います。
 そして、最後は泣きました。エンドロールではうなだれました。周りの客から苦しそうで重そうな吐息が聞こえました。
 なんなんだ、この緊張感は。緊張に殺されてしまいそうです。画面の向こうのテロリストに撃たれるんじゃないかと恐れ慄きます。マジです。
 イスラムとキリストとヒンズーとユダヤの宗教対立が作中のあらゆるところに描かれます。さらに、ソ連のアフガン侵攻までも描かれます。いや、はっきりとその場面が出てくるわけではありませんけどね。ずっと銃撃の恐怖と戦うだけのお話なのに、世界が抱える問題をガツンと見せつけてきます。だいたいね、アフガンから来たテロリストもその生まれた経緯といえばそもそも歴史をたどれば印パ問題だったりするのです。その印パ問題の発端を作った英国許すまじ、米も許すまじ、それだけじゃない、異教徒全部が人じゃないから殺さなきゃいけないという凄まじいテロリストの意思にやられてしまいます。
 テロリストにも家族がいるんだよ、ってところでも泣きます。
 作中のロシア人が最初は口汚くて、こいつは物語の王道だったら無残な死に方をしてしまう哀れな奴だぜ、ていうかこいつマジで腹立つからテロリストさん、こいつです! と思っていたのですが、途中から手のひらクルーです。ただし、ソ連のアフガン侵攻についてのお話になった部分ではもう一度手のひらクルーしそうになりました。一方で、彼なりにアフガン侵攻の責任を取ったのかなという見方もできますね。このロシア人が気に入らないなあと思っていたけど、あれ? いい人かもしれないと思わされた部分について、ロシア人が説教したおばあちゃんがいます。そのおばあちゃんに駆け寄った主人公が勇気を持って語った場面はできすぎている感はありますが、自分をさらけ出して必死に勇気を持って話せばわかる相手もいるんだということですね。印パ問題も中東問題もアフリカも南米も世界が語り合いで決着つけることができればいいですねなんてことは言いませんけど。
 そういえば、バックパッカーの白人2人組がレストランで食事をしているときに注文しただのしていないだのの場面がありましたけど、もしかしてこれは英国の二枚舌外交を模したものだったりするのでしょうか。タクシー運転手と歩く歩行者の罵り合いももしかして何かを表しているのでしょうか。人間はちょっとしたことをきっかけに大きな争いへと発展してきた歴史を表しているとでもいうのでしょうか。
 主人公の靴、これがもし最初からちゃんと履いていたら……これについては作品上でうまい小道具になっていなかったとも言えますが。靴以外にも、突入した警官2人がその後どうなったのかな、気になりますが、もしかして私は見逃していますでしょうか。見逃していないとして、それでいくと、銃撃の緊張感が半端ないこと以外の細かい描写が雑なんじゃないかなと思えるので全面的に作品を高評価することはできない、いやいや、でも、銃撃の緊張感で胃が痛くなったのでいわゆる5億点です。
 作中ではいっさい描かれないことですが、タージマハルホテルが作られた経緯も民族や人種の対立に関係しているようです。昔、ムンバイにあったホテルに泊まろうとした現タタグループの一族がいたそうです。しかし、白人専用ということで宿泊を拒否されたことに怒って、どこにも負けない豪華なホテルを作ってやると決意した結果のタージマハルホテル建設らしいですよ。こんなホテルに泊まってみたいですね。ホテルマンが全力でサービスに徹するわけですよ。客の情報を調べてその客が最も喜ぶサービスを提供しようとするわけですよ。日本だったらリッツカールトンとかですかね。泊まってみたーい。
 私は毎年、11月以降にその年で最も強烈な映画と出会っていまして、今年はそれがなさそうだなと思っていました。今年はすんげえやつがないなあ、なんて気を抜いていたところにこちらの作品です。
 では、最後に。
 ムンバイ同時多発テロ、ごめんなさい!
 全然知りませんでした!
(最初の2行だけ文字が大きいですけど直し方がまったくわかりません。)

映画「ルパン三世 the first」鑑賞感想

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2019年12月公開

監督、脚本:山崎貴
原作:モンキーパンチ
音楽:大野雄二
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あらすじ:ナチスも狙っていたブレッソンダイアリーには古代文明の秘宝に関する記述があると信じられていた。それをナチス残党のほかにルパン三世も追うこととなる。ブレッソンダイアリーに因縁のあるレティシアという少女もまたダイアリーの謎を追う。
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 私はここのところ2時間映画に耐えられないとある理由を抱えていて、その不安を払拭するため映画館に入る前にやることがありますけど、今作は上映時間93分!
 すばらしい!
 上映時間の短い作品に悪いものはありません!
 そうでもないのですが。
 おかげさまで今作についてはですね、後半でトイレに行きたくてモジモジするという恐るべきこともなく、安心して鑑賞できました。
 山崎貴監督というわけで、あの山崎貴監督!
 ある意味見るのが怖かったです。
 ファーストというからには、ルパン三世の生い立ちにまつわるお話なのかなと思いきやそうではないのですね。ルパン三世アニメ初のCGなどの意味でファーストなのだそうです。
 ファーストというと、ある有名なキャラの誕生を描く作品が多くて、でもそんなものは見たくない!という私の気持ちがありましたので、特にルパン三世の誕生なんて見たくないものですから、今作の内容にはたいへん満足しております。
 レティシア絶対領域太股に目が釘付けだったのですが、クライマックスでルパン三世レティシアに盗んだものを渡すところもルパン三世らしくて良い感じです。それだけではなくて、冒頭から警部の手錠を抜ける場面などもありまして、移籍にある仕掛けをパスするあたりも、ルパン三世というキャラが生き生きしていました。
 ルパン三世だけではなく、次元、五エ門、不二子、警部のキャラもしっかりと描かれているのではないかと思います。
 今作の絵については、他の方にぜひ深く語っていただきたいところです。絵とか全然わかんないので。おめえはほかの演技とかもわかんないじゃんとか言われても困りますけども。演技といえば次元の声はそろそろ厳しいですが、いつまで声をやっていただけるのでしょうか。五エ門の井上さんはTV第2シリーズからだったのは知りませんでした。まあ、第1は第2シリーズの6年前ですもんねえ。
 ヘリコプターに乗っているルパン三世たちがピンチになる場面がありますけど、あそこはどういう位置関係になっているのかよくわかりません。レティシアボストン大学に行きたがっているけど行けない状況と理由がありましてそのあたりがなぜ行けないのか、勝手に自分だけの判断で行けるんじゃないかと思うわけですけども、そんなに大切な夢なんだから勝手にボストン大学行けばいいじゃんと思うわけですけども、そういうところが今作の悪い部分かなと思います。抱かれていた赤ちゃんが何者なのか、ランベールが何者なのか、ゲラルトが何者なのか、赤ちゃんとランベールは見ていればすぐわかりますが、わかりますけれども、もう少し何かほしかったなと思います。そのあたりはわざとぼかしたのですかね。
 さて、ルパン三世のメインテーマが2019バージョンとなって流れていましたが、ルパン三世の最初のアニメは異なるメインテーマだったというのと、警部が警視庁だったというのには驚きです。最初期のオープニングテーマとエンディングテーマは聴いたことがなかったわけではありませんがまさか最初期だったとは。あれです、タリホ!とか囲みを破って!とかいってるやつです。あと、オープニングのタイトルがタイピングされる音が最初期にはないのですね。また、最初のアニメは舞台がほとんど日本国内ですね。飛騨とか出てきますね。最初期のルパン三世オープニングに出てくるベンツSSKが今作に出てくる某の愛車だったとか。そういえばワルサーP38ナチスに関わります。というわけで、自分の知っているルパン三世はもっと後のほうなんですね。歴史のたいへん長い作品です。とはいえ、リメイクしやすいのではないかとも思いますし、今後も良い形で新作を生み出してほしいなと願っております。

映画「ドクター・スリープ」鑑賞感想

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2019年11月公開
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あらすじ:雪山のホテルで起きた惨劇から40年が過ぎた。ダンは自ら孤独を求めて移住した。そこでやさしい人々と出会い、精神的に改善していく。ある日、特殊な能力を持つ少女から助けを求められる。それは謎の集団と対決するために力を貸してほしいというものだった。
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 はぇー、シャイニングって特殊な能力のお話だったんですね。原作を読んでいないので知りませんでした。「狼さんですよ」とか言ってる場合ではありませんでした。
 今作はホラーではなくて超能力者どうしのバトルなので安心してご覧ください。みんな大好きバトル物です。そんなにびっくりする場面もありませんから大丈夫です。
 少女の能力が高いものですから、超能力集団を圧倒する展開があります。おいおい、そんなに強かったら作品的につまんないじゃんと思っていましたけれども、そのあとしっかり少女もピンチに陥ってしまいましたね。とはいえ、圧倒的な力の差を見せつけた中盤が楽しかったというのが正直なところでございます。「ええぞ!やってまえ!」となりました。
 今作でも「狼さんですよ」という場面があるのかなとドキドキしていたのですが、ちなみに「狼さんですよ」はシャイニングの吹替版のほうです。今作のホテルのドアについては、拍子抜けですね。迷路の場面もその程度で終わりなのかという感じです。
 やっぱり超常バトルの場面がすべてだったのかもしれません。
 あと、シートベルトは絶対に締めないとダメですね。不死身だからといって調子こいてたらいけません。ゾンビランドのルールにもありますし。
 死ぬな!
 生きろ!

2019年目標達成のお知らせ

 2019年の目標として、外食1000軒を目指していましたが、11月30日に達成したことをお知らせします。

 誰もお祝いしてくださらないものですから悲しいですけど、達成しました。たかが外食1000軒行ったくらいで逆上せ上がるな、もっとすごいやつはいくらでもいるということですが、達成しました。

映画「ゾンビランド ダブルタップ」(吹替)鑑賞感想

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2019年11月公開

監督:ルーベン・フライシャー

脚本:レット・リース、ポール・ワーニック、デイブ・キャラハム

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あらすじ:4人が出会ってから10年、ウィチタとリトルロックが書置きを残して、出ていってしまった。タラハシーとコロンバスが一人で戻ってきたウィチタといっしょにリトルロックを探すため旅に出る。

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 頭をからっぽにして見ることのできる映画というわけで、やっぱり楽しい作品です。それにしてもウィチタが年を取ったなあと思います。何しろ10年ですもんね。この10年間でウィチタを演じるエマストーンは大女優になっちゃいました。そのエマストーンが10年過ぎたらまたこのメンバーでゾンビランドをやりたいと言っていたそうです。そのおかげでダブルタップが実現したようですね。ありがとう、エマストーン。

 今回は、銃だけがゾンビに対抗する手段ではありませんよということで、クライマックスでゾンビをどうやって倒していくのか良い見ものになりました。人類はひたすら駆逐されていくだけのゾンビ映画が多い中で希望を見せてくれました。

 タラハシーがビーストを駆る場面は観たかったなあと思います。結局ビーストが活躍する場面はありませんでした。ビーストがかわいそうです。あと、ピサの斜塔の末路は笑うけど、大切な文化財が……。まあ、こんな世界では文化財も何も意味がないでしょうけどね。ホワイトハウスの中もあんな感じですし。

 また、10年後にゾンビランドを見ることができるでしょうか。また、ゾンビランドの続編をお願いします。