2019年12月公開
監督:ジェイク・カスダン
脚本:ジェイク・カスダン、ジェフ・ピンクナー、スコット・ローゼンバーグ
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あらすじ:あれから大学生になっていた彼らは集まることになった。しかし、ジュマンジの興奮を忘れられないスペンサーだけは再びゲームの世界に戻る。それを知った彼らはスペンサーを救うためにゲームへ飛び込んだ。
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前作でゲームから抜け出したマーサは人間的な成長が見られました。一方、スペンサーは今作冒頭ではむしろダメになっていて、だからこそ彼だけが再びゲームの世界に行ってしまうのです。マーサの輝く姿に耐えられずスペンサーはゲームの世界に逃げ込むのです。なんじゃそりゃ。
スペンサーの身勝手な行動により仲間たちは巻き込まれるのでした。スペンサーを助けるために飛び込んだのでした。スペンサーはバカでした。スペンサーも含めて全員がやむを得ず巻き込まれる話ならよかったのですが。
それで、おじいちゃんふたりも巻き込まれて、このおじいちゃんがゲームをなかなか理解できないものですから、見ているこちらはイライラです。おじいちゃんなりの活躍をしてくれるのかと思いきやほぼ足を引っ張るのみです。
4人のアバターというのは前作と同じなのですが、今作では、アバターの中身が異なります。マーサだけはルビーです。なので、入れ替わったとしても彼らなりの活躍を見せてくれるのかと思いきやそんなものはほとんどありません。結局、後半でアバターの中身が前作と同じになります。いったいなんだったのでしょうか。ヒトというものはあるべき場所にあるものだということでしょうか。アバターが入れ替わるまでは間違っていたということでしょうか。それならおじいちゃんは存在してはいけないところに存在してしまったということで、マーサたちはスペンサーだけではなくおじいちゃんも救わなければならない、救う対象が増えてしまった状態だったのでしょうか。
あべこべを主題とした作品があべこべになっている状態なのではありませんか。作中の人物が何も得ずにゲームを脱出する成長のないものでした。ただひたすら脱出するのみです。それならそれでスリルがあるのかといえばありません。彼らの持つライフは3つであり、それが減っていきますけど、最後のひとつになっても緊迫感がありません。
ただし、ルビーは超かっこよいです。