2023年2月公開
監督:本木克英
原作:池井戸潤
脚本:ツバキミチオ
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あらすじ:東京第一銀行長原支店の融資係滝野は敏腕の銀行マンだ。ある日、彼が10億の融資案件を決めてきた。支店長の九条は滝野の案件をあっさり認めた。その後、長原支店で100万円が紛失する事件が起きた。ベテランお客様係の西木はその紛失事件と10億融資の案件につながりがあることを突き止める。果たして、この事件の顛末は。
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全員悪人。
池井戸潤は銀行に何か恨みでもあるのでしょうか。どいつもこいつも悪いやつです。本作での末端の銀行員は悪くないんですがね。
成績が悪いばかりに上司に激しく責められる若い銀行員がある日突然50億の融資案件を拾った場面は、衝撃の一言です。呆然です。銀行はヤバいところです。
それにしても、冒頭でとある銀行員が妻と「ヴェニスの商人」の舞台を観に行ったのですが、めちゃくちゃしょぼい舞台でした。劇場の外のポスターなどはかなり金のかかっている豪華な出来栄えです。でも、肝心の舞台は役者が下手です。役者の衣装はそれなりのものですが、舞台に小道具やセットがいっさいありません。
映画の冒頭でいきなりこんなものを見せられたらそのあとはただひたすら惰性でスタッフロールを待つだけになりました。