やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

阿波の波蹴りうさぎ

 2023年1月1日ということで、一部の方は私の年賀状を受け取っているはずです。

 このたび年賀状に使った画像について説明します。神社に飾られている木彫りなのですが、その神社を今回の記事で巡っていきます。

↑まずはこちら、徳島県東端の蒲生田岬にある灯台です。最東端となると、岬の沖合に伊島という島があります。蒲生田岬は、私を含めた徳島県民の多くが「がもうだ」と読んでいますが、実際は「かもだ」と読むそうです。知らんかったです。だけど、天気予報でも「がもうだ」と言ってる気がするんですけどねえ。

↑蒲生田岬の浜辺に落ちていたらダメなものを見つけました。船のレーダーじゃないですか。事故ってませんかね。

↑賀立神社。蒲生田岬にあります。

↑賀立神社の境内に飾られている撫で兎。

↑ふーん、かわいいじゃん。

↑撫でるといいらしいですよ。

 このうさぎの由来ですが、因幡の白兎伝説と同じお話です。大国主命が蒲の穂を敷いて、皮をはがれて赤膚になったうさぎが蒲の穂の上に寝転んで体を癒した、さらに大国主命がそのうさぎを撫でたというお話です。

 この兎を撫でるとご利益がありますよ、ってことです。皆さん、ぜひいらっしゃいませ。ところで、蒲生田岬は、蒲が生えている田と読み替えることもできますが、由来は岬にある湿地帯の蒲ではない別の植物から来ているようです。

 さて、賀立神社のうさぎはこの撫で兎だけではありません。

↑こちらが賀立神社本殿の中にある波蹴り兎です。左から見ています。

↑右から見ています。

 なぜこんなものが彫られているのか、わかりません。

 蒲生田岬の賀立神社は徳島県阿南市にありますが、同じ阿南市の別の神社にもうさぎがいますのでそちらも見ましょう。

阿南市椿泊にある佐田神社。椿泊は漁港でして、水産物を運ぶ大型車もいますが、普通車ですら通過困難な両側に軒先が迫る道路を進んでいくとこの神社へ着きます。私は椿泊郵便局前のL字カーブで見事にこすりました。地元の方はどうやって通過しているのでしょうか。不思議です。おまえが下手なだけだろうって思うでしょう? ぜひ自分の車で行ってみてください。郵便局のL字をこすらずに通過してみてください。かなりキレてます。

佐田神社の階段を上がっていくとこんな看板がありました。白ヘビがいるということですか? 文字がよくわかりませんが、「在宅」という文字が見えます。

↑こちらが佐田神社の正面です。ここにうさぎがいます。両側に柱がありますよね。その柱の根元をよくご覧ください。

↑柱の根元を拡大してみました。一匹のうさぎが棒でもう一匹のうさぎを引っ張っているような?

↑もう一方の柱の根本もほぼ同じ絵です。

佐田神社の裏へ回るとモンキッキがいました。

↑見事な彫刻です。

↑網がかけられているのでよくわかりませんが、見事な彫刻があります。

↑金がかかっている神社です。さすがは椿泊です。漁業で栄えているだけのことはあります。

佐田神社を離れて、同じく阿南市金刀比羅神社へやってきました。ここにもうさぎがいます。金比羅というだけあって、徳島県内の船主さんが安全祈願に訪れている神社です。貨物船の写真などが飾られています。

↑こちらが金刀比羅神社の波蹴りうさぎです。私が年賀状に使ったのはこちらです。

 なぜこんなうさぎが彫られているのか、やっぱりよくわかりません。海が少し荒れているときに白波が見えますよね。あの白波が波を蹴る白兎に見えるのですが、そういう関係なのでしょうか。

金刀比羅神社には三本足の博学狸、松雲斎が祀られています。

↑神社といえば絵馬です。神社で絵馬を見学するのも醍醐味です。この絵馬については、「怒られてしまえ」とだけ言っておきます。

 というわけで、年賀状の画像についての解説でした。ぜひ徳島県阿南市へいらっしゃいませ。

 ちなみに、徳島県西部の美馬市にも波蹴りうさぎがあるらしいです。どこにでもあるのかよ。山形にも白兎という地名と駅名がありまして、修験者を兎が道案内したという伝説が残っているようです。全国に兎の伝説がありますね。