白石和彌監督ということで、制作が発表されたときは期待しました。てっきり映画になるのかなと当時思いましたけども配信ドラマでしたね。
さて、見た結果ですが、ちょっと、まあ、なかなか厳しいかなと思うわけです。
セリフがダサいじゃないですか。「指が、指が動いた」とか、繰り返すようなセリフはめちゃくちゃ嫌いなんですけど、白石監督作品でもこんなダサいセリフが許されるんだなあということでがっかりです。
息子の死体を見た親が大泣きするところや膝から崩れ落ちる場面、そういうことも白石監督はやっちゃうんですね。ダサいのでやめてほしいです。
墓が十字架なのもいい加減やめてください。
アクションもダラダラしてるし、変身しようとしてるときなどは攻撃しないというのもいい加減やめてほしかったです。「変身させない」という場面は一度だけありましたけども。
あと、葵が二度も国連で演説できたのはどういう仕組みなのか、どういう伝手があったのか、気になってしまいます。脚本がところどころ雑じゃないですか。ところで、カマキリ女の腰にベルトが現れたのはどういう仕組みですか。
ダサいといえば、最終話の新首相が「悪ですから」とか言うときのフフンみたいな笑みを浮かべるのも本当にダサいからやめてほしいです。
白石監督だから暗い作品になるのは当然として、いざ政治的に真っ暗なものを見せられるとドン引きしてしまいました。耐えられなかったです。原作の漫画もかなり暗くてドン引きでございますけども。漫画の「俺はいったい誰なんだ」というセリフはどこかで入れてほしかったです。
とにかく全体的にダサいし、あんまりリアリティを求めていないあたりもがっかりだし、3神官の名前もどうにかしてほしいし、やっぱり邦画特有の予算不足が見えてしまうし、2時間の映画だったら予算を集中できたのではないかと思います。
バイクにナンバープレートがついていなかったのはすばらしいことです。
皆さんはこれで満足なのでしょうか。
最終話で旧BLACKのオープニング歌が流れたのは感動しました。これだけですべて許してしまいそうです。コウモリキックの場面でなぜこのオープニング歌が流れたのでしょうか。ちなみに、旧BLACKの挿入歌「BLACK ACTION」はかっこ良すぎて名曲だと思います。