2022年7月日本公開
監督、脚本:バンジョン・ピサンタナクーン
原案:ナ・ホンジン
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あらすじ:タイ東北部で土着信仰されているものがあり、その中でも脈々と祈祷師を受け継いできた一族がいた。そんな祈祷師に密着してドキュメンタリーを撮影している最中、祈祷師ニムの姪ミンが原因不明の病に冒され、しかも奇行に走った。ニムとミンの母や叔父がミンを救うために奔走するが事態は悪化の一途をたどる。
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面白かったのでぜひご覧ください。
ドキュメンタリーの形式なので私は画面酔いしてしまいましたが、酔いよりも作品の面白さが勝ちました。
冒頭からしばらくの間、まじめなドキュメンタリーが展開されます。それまでは美しい情景が続き、異常なことはほぼ起こりません。ミンの奇行が始まると反比例グラフのように事態はエログロへと変貌していきます。というわけで、苦手な方もいらっしゃることと思います。
性的に不快な場面もありまして、観客から怒りを買うんじゃないだろうかと思われます。女性の生理や、撮影しているカメラが女性のトイレまで覗きこんで映してしまうのです。ドキュメンタリーの形で作った作品がそういうことをやっちゃったらちょっとどうかと思いますが、それさえ目をつぶればたいへん良い作品だと思います。
まあ、でも131分というのは長いですな。
ところで、タイでもクリスマスは日本みたいにお祭り騒ぎになるんですね。