2020年10月日本公開
監督:ダーシー・ウィアー
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あらすじ:メキシコのジャーナリスト:ハイメ・マウサンがそのキャリアにおいてUFOを追うようになった経緯を語りつつ、彼が検証したUFOや宇宙人の映像を紹介するドキュメンタリー。
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Part1は!?!?
こちらの映画は基本的にイオンシネマで上映されているものですが、ところどころでは単館の小さな映画館でも上映されています。
2020年最大の問題作として私はめちゃくちゃ注目していました。上映を待ち遠しくしていたのです。Part1の上映は10月9日から始まりました。でも、まあ、しばらくは観なくていいかななんてのんびりしていました。ところが、鬼滅の刃が公開されるとイオンシネマの上映スケジュールを確認できなくなる事態が起きました。そのせいで観る気が失せた部分もあります。それでも、絶対観に行くという気持ちはありましたので、なんとかして上映スケジュールを確認していました。イオンシネマのサイトにアクセスしにくい状況が続いていましたが、上映終了予定の予告もまだ出ていませんし、まだ大丈夫だななんて思っていたら10月22日に上映が終わってしまいましたね。映画の上映が終わるときは何月何日終了予定の予告があるのですが、今回はそれがなくて、はい、というわけでPart1は観ずじまいです。鬼滅ヘイトを溜めているところです。
Part2は上映開始初日に行きました。
劇場には自分を含めても3人だけです。地方の映画館だと、こんな頭のおかしい作品に限らず普通の作品でも客が数人だけというのはよくあることです。でも、今日わざわざ映画館に来てUFOファイルを見ているこいつらはいったい何者なのでしょうかね。私はオカルト好きだから観るのですけど。地元徳島で私以外にこの映画を観る頭おかしい奴がいたなんて意外です。ただし、オカルト好きだからといって信じているのかどうかはまた別問題です。
さて、今作を注目するに至った原因のひとつは、字幕日本語監修が並木伸一郎さんだからです。しかも映画にコメントを寄せているのは島田秀平さん、キックさん、三上丈晴さんなんですね。あー、これはヤバいっすわーとなりましたね。
並木伸一郎さんといえば月刊ムーの記事を一手に引き受けるオカルト研究家でして、年配ながらかっこよさもあります。そんな方が字幕監修をやっちゃったならなおさら観るしかないなと思うじゃないですか。
島田秀平さんとキックさんは皆さんもよくご存じだと思いますけど、三上丈晴さんといえば月刊ムーの5代目編集長ですよ。
それで、作品の内容は思ってたのとちょっと違いました。メキシコのハイメマウサン? 名前は知らないけど、UFO番組では何度か顔を見たことがある人でした。映画の前半はその人がなぜジャーナリストをやっているのか、ジャーナリストなのになぜUFOを調べることになったのか、それについて語っていました。このおっさん、もともとはまともなジャーナリストだったんですねえ。正直そんなものが見たかったんじゃないんですがと思いつつ、そのあとはUFOや宇宙人の映像紹介です。
私は完全にバカにしているスタイルですけど、だって、こないだ米軍が出したUFO映像は信ぴょう性が高いけど、それ以外の映像、宇宙人が映っている映像はいくらなんでもひどいというか、99.9%作っているじゃないですか。そのことを作中で突っ込まれたハイメマウサンが言っていたのは、映像の持ち主が映像をハイメに対して金を要求しなかったから本物だとのことですけど、そんなものは映像を本物だとする何の証拠にもなりませんし、何より驚いたのは映像が本物かどうか映像解析をしていないというのです。それは絶対ダメじゃないですか。こいつ、ジャーナリストのくせに映像の裏付けをやっていません。映像を撮った現場に行って調査しただけです。そういうのは本当にがっかりします。ちゃんと映像解析とかやってほしいんですけど。
映像が撮られた現場で放射線量を計測していて、40マイクロレントゲンという異常な量が出ているとのことですが、この数値はおそらく大都市部の線量と同じものではないでしょうか。
映像の紹介もしてほしいけど、映像の検証を徹底的にやってほしいです。そうすればほんとにあった呪いのビデオみたいな検証スタッフの面白さも出てくるでしょうし。
あとは、劇中でUFOを撮影するために発明したカメラが出てきましたけど、SONYの一眼レフとSONYのビデオカメラを合体させたものでした。これまでになかったすごいカメラということでメキシコでは特許にもなっているそうですが、微笑ましいですね。
とはいえ、メキシコのおっさんの半生に触れる部分もあったということで、Part1を観なかったことが悔やまれます。Part1はどんな内容だったのでしょうか。気になります。
文句を並べてしまいましたが、オカルトはやっぱり楽しいのでございます。あーでもないこーでもないと言いながら観るのが楽しいのです。こんな番組がテレビなどであふれてくれることを願います。