2020年12月公開
監督:平川雄一朗
脚本:後藤法子
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あらすじ:孤児たちが暮らすハウスと呼ばれる施設で、里親が見つかりハウスを出ていく子供もいた。里親のもとへ向かう少女が大切にしていたぬいぐるみをハウスで見つけたエマとノーマンは、規則として門に近づいてはならないのだが、門へぬいぐるみを届けるため向かった。そこで少女が惨殺されており、エマたちが慕うイザベラが少女の死体を鬼と呼ばれる化物に捧げる様子を目撃する。エマとノーマンはハウスの真実に気づいて、脱獄を決意する。レイも加わり、計画を進める。果たして、脱獄は成功するのか。
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原作未読です。アニメ未視聴です。女の子が主人公だなんて、ジャンプとしては珍しいですよね。
前評判が悪くて、かなりヤバいけど実写化ハンターとしては見逃せませんでした。監督は家族を人質に取られていてこのような駄作を撮らざるをえなかったのだと思います。
原作と異なるのは年齢の設定ですね。6歳から12歳の間に出荷されるのが原作ですが、映画は16歳までとなっています。漫画を読んでいなくてアニメのみを見た方にとってこの映画はネタバレになるらしいのでご注意ください。
予告から漂うクソ臭ですが、本編も学芸会でした。レイの演技が棒読みでして、エマとの差が気持ち悪いですし、そもそも髪の色が受け入れられません。この子役たちは誰なんだろうとスタッフロールを見ていたら浜辺美波? ウソでしょ? ってなりました。木をするする登る場面はどうやって撮ったのでしょうか。あのエマ役が浜辺美波というなら、笑顔の作り方も含めて逆に演技が多彩ですよね。
ハウスの中で計画を大声で話し合うエマたち、それでなぜイザベラに見つからないのか不思議です。外見もやっていることも何もかもダメです。
計画に気付くイザベラと渡辺直美の行動も、計画を阻止したいのかしたくないのか、不可解です。計画は放置しておいても制御できるとか言ってますけど無防備すぎやしませんか。あと、渡辺直美の足の速さを表現する演出がびっくりするくらいひどかったです。
エマは筋肉馬鹿なんだなあと思いながら映画を見ていました。すると、ノーマンとレイに劣らず勉学のできちゃう子なんですね。そんな様子がまったくありません。
2020年においても実現していない技術がクライマックスで出てきたので、この世界の技術レベルがわからなくなりました。
あと、脱獄しようとするエマは4歳の子供たちをハウスに置き去りにする計画ですけど、どうすんの!? 俺たちの戦いはこれからだエンドはあまり好きではないので、なんとかしてください。
そんな駄作ですが、エマたちが集合して話し合いをしていた森は、幻想的な美しさがありました。ありがとうございました。