やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」鑑賞感想

ポスター画像

2020年12月日本公開
監督:ディーン・パリソット
脚本:クリス・マシスン、エド・ソロモン
音楽:マーク・アイシャム
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あらすじ:ワイルド・スタリオンズというロックグループでやってきたビルとテッドは音楽で世界を救うと未来人に予言されたが、それから30年経った今では人気を失い、忘れ去られている。応援してくれるのはそれぞれの娘だけだ。そんな彼らの前に再び未来人が現れて、77分以内に世界を救う音楽を作るように命じられる。もしできなければ時空の乱れで世界は消滅するという。そこで2人はタイムマシンに乗り込んだ。2年後の自分たちが世界を救う音楽を作っているはずなのでその自分たちからパクろうとしたのだった。一方で、2人を殺害すれば世界は救われるという情報を信じた別の未来人が殺人ロボットを送り込む。そのことを知った2人の娘たちは父親を救うためタイムマシンで過去へ向かう。娘たちの目的は、父親に最高のバンドを用意することだった。果たして、世界はどうなるのか。
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 2020年、映画館で見た映画の最後となりました。
 本作が続編であり29年ぶりの3作目だと知ったのは公開直前でした。前作は存在すら知らなかったので未見です。レンタルもされていないようなのですが、DVDを買うしかないかもしれません。

 クライマックスで泣きました。無事救われるのですが、娘が最高です。

 ビルとテッドが未来の自分から音楽をパクろうとしたのは、クズの発想と言ってしまえばそれまでです。でも、77分以内になんとかしろと言われたら、すぐそこにあるタイムマシンで未来の自分になんとかしてもらおうと思いますよね。ところが、未来のビルとテッドはクズでした。

 そんな父親を信じている娘たちがいます。娘たちが本当に最高なんですよ。父親の音楽活動を応援していますし、タイムマシンでどこかへ消えた父親たちのことを信じているわけですよ。テッドのほうの娘は着ている服がちょっとどうなのかなとずっと気になりました。それよりも、テッドが娘だというから娘なのでしょうけど、女の子に見えません。おっぱいがあるから女の子でしょうし、みんなが娘と言っているから娘でしょう。テッドの娘役を調べてみると女性だということがわかりました。

 そんな娘たちがやっていることも父親たちのやっているクズ行為に近い迷惑なことです。でも、いいんじゃない? 前作で父親たちがやったことを踏襲しているようですけど、娘たちが繰り広げる時空旅行は感動できる内容です。音楽のことは全然知らないけど、なんかすごいことをやっているというのはわかりました。

 作品の空気はズーランダーやウェインズワールドのようなB級ながら、クライマックスで世界が本当に危機的な状態を演出している様子はすばらしいと思います。アイディアの勝利というやつでしょう。世界は救われるのか、見ているこちらも不安になります。

 危機的状況と、娘たちがやり遂げようとしていること、このふたつが合わさってクライマックスで泣きます。

 というわけで、私の「2020年 映画の旅」はこれにて終了です。次回、毎年恒例の映画ランキングをやります。