2022年5月日本公開
監督:フェルナンダ・バラデス
脚本:フェルナンダ・バラデス、アストリッド・ロンデロ
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あらすじ:メキシコの貧しい村に住んでいる少年が国境を越えようとして消息を絶った。送り出した母は激しく後悔して息子を探すため国境へ向かった。息子の乗っていたバスがどうやら襲撃されたらしい。同乗していた老人から話を聞き出し、「悪魔がいた」という言葉に戦慄しつつも息子探しをあきらめない。果たして、再会できるのか。
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メキシコの抱える問題を終始美しい映像で見せてくれるのですが、何から何まで悲劇ばかりでうんざりします。
映像による説明です。セリフによる説明はほとんどありません。バスに乗り合わせていた老人はスペイン語ではなく現地の言葉を話しています。なんと、そのときは字幕がありません。何を言っているのかわからないのですが、老人が話している間は再現映像のようなものがあるので何を言っているのかなんとなくわかります。これぞ映画という感じです。
ああ、そういうことなのねと理解できます。
とにかくメキシコはヤバいところです。
しっかり作り込まれたすばらしい作品というわけではないのですが、美しくて哀しい現実を見せつけてくるのでした。