やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「TENET」鑑賞感想

ポスター画像

2020年9月日本公開

監督、脚本:クリストファー・ノーラン

撮影:ホイテ・バン・ホイテマ

音楽:ルドウィグ・ゴランソン

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あらすじ:未来で生み出された時間に関係する技術を使って人類を消し去ろうとする陰謀を止めるため奔走する彼らの戦いを描く。

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 なるほどな。これがあれになって、それがそういうふうになって、あっちがこっちに来て、なるほどな。なるほどなあ。

 わかりそうで全然わからないわけですが。

 でも、ノーラン監督作品はダークナイト以来面白いと思いましたよ。ありそうでなかった映像です。ジャンボジェット機B747を破壊して、ビルを登って下りて、廃墟でドッタンバッタンやって、ちょっとバカなんじゃないですか、この監督は。エンドクレジットではデジタルクリエイターの名前がずらりと並んでいたので全部が全部特撮ではないのでしょうけど、それにしてもB747を突入させてエンジンから火を噴いたのはいくらなんでも……笑いました。

 なんだかよくわからないけど、映像がすごくて、なんだかすごく面白い映画です。としか言いようがありません。150分の長尺なのにその長さを感じさせないのもすごいじゃないですか。

 時系列は長い紙に細かく書いていったらわかりやすいのかもしれません。主人公(劇中の名前は何でしょうかね)の行動を作中での順番で書き連ねて、そこへ世界の時間の流れを書き足していけば、少しは理解が進むのかもしれません。繰り返し鑑賞することにかなり向いている作品なのでしょう。

 時間をどうにかしてしまう9つのアルゴリズムはたぶんあまり考えないほうがいいでしょうか。ほかにも謎が多すぎます。それらが解明される日は来るのでしょうか。

 あと、気になったのは全編において音楽が流れていますでしょうか。BGMのない場面がほぼありませんよね。そういうところも監督のこだわりでしょうか。音楽が与えた印象も強いかもしれません。

 エリザベス・デビッキという女優は、「ロストマネー 偽りの報酬」ではっきりと認識しました。4人の女性たちが出てきて、ひとりだけ身長がやけに高いなあと思っていました。本作ではその背の高さが際立っているように見えます。190センチだそうです。ロストマネーという作品なら他の人物から背の高さについて触れられそうなものでしたがそういうのはいっさいありませんでした。見てるこっちは気になって仕方がないのですが。