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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ブラックパンサー」3DMX4D吹替鑑賞感想


2018年3月日本公開
監督:ライアン・クーグラー
脚本:ライアン・クーグラー、ジョー・ロバート・コール
音楽:ルドウィグ・ゴランソン
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あらすじ:アフリカの中央に位置するワカンダ王国は貧しい農業国と認識されているが、本当は国内から産出するヴィブラニウムによって科学技術がはるかに進んでいる。そんな国の王となったティ・チャラは先代の王が見捨てた王族の子:ウンジャダカの存在を知る。ブラックパンサーというもうひとつの顔を持つティ・チャラは、ウンジャダカとの対決を強いられる。そのウンジャダカは本来の姿を隠しているワカンダを、ティ・チャラとウンジャダカはどうしていくのだろうか。
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 銃は時代遅れの武器でした。
 最高じゃないですか。アクションが楽しすぎるじゃないですか。ランサーと銃の対決、今まで見たことない! こんなアクション見たことない! アジアっぽい建物の中で戦うアフリカ人ってのもあまりに斬新です。とにかく斬新です。
 アフリカが舞台の映画といえばホテル・ルワンダですよね。負のアフリカを全力で叩きつけてくる名作でした。それ以外にアフリカを舞台とするエンタメ全開の楽しい映画なんてまずありえないわけで、南アフリカ第9地区とチャッピーくらいなものでございますよ。だけど南アフリカは白人が多い国だから特殊です。黒人メインに限定するとエンタメなんてまずありえないわけです。そんなときにやってきました、ブラックパンサーです。
 監督は黒人なんですね。でも出身地はオークランドです。オークランド? ブラックパンサーの重要な舞台じゃないですか。
 アメリカ製のアフリカ映画ってのは少々つらいところですが、アフリカ色に染まっている、ように見えるというべきでしょうか、アフリカ色の映画は貴重でございます。アフリカの方が見たらどんな感想をおっしゃるのでしょう。気になります。アメリカで作られた日本が舞台の映画の場合、日本人が見ると苦笑する場面が多いですが、果たしてブラックパンサーは?
 ティチャラの妹が天才科学者で発明するわ、大けがを治すわ、挙句戦うわ、なんでもありなあたりは笑いました。どいつもこいつもキャラが濃いですよ。スパイの彼女とか。あれ? ティチャラの周りは女だらけ? ライオンみたいですね。
 ワカンダがどんな国なのか、すんげえ科学技術の進んだ国なわけですが、そのあたりの描き方も所詮は西洋の感覚じゃないのかなと思うところもあります。山へこもったエムパクも王族と距離を置いているわりには街並みが未来的ですし。「ワカンダフォーエバー」って英語で言うんかいというツッコミどころもあります。そういうところの疑問もありますが、でも、ブラックパンサー超楽しいから、最高です。ワカンダが世界に与える影響もこれから楽しみですね。キャップの盾もヴィブラニウムですが、とても同じ物質とは思えないあたりも今後どうしていくのでしょうか。
 ブラックパンサーはインフィニティウォーで帰ってくる!