やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「仮面病棟」鑑賞感想

ポスター画像
2020年3月公開

監督:木村ひさし

原作:知念実希人

脚本:知念実希人、木村ひさし

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あらすじ:ピエロの仮面をかぶったコンビニ強盗が病院に立てこもった。その日偶然当直医のアルバイトをしていた速水は、ピエロが拳銃で撃った女性の治療をした。だが、ピエロの行動と院長や看護師に何か不穏なものがあった。速水は女性とともに病院の秘密を知っていくことになる。

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 「シラスを茹でただけなのに 獲れたての魚介類」を見たあとなので本作が極上のエンターテイメントに思えました。は? という方は3月13日の当ブログ記事をご覧ください。2月に公開された映画なのですが、私の中で最低の作品となりました。それに比べると最高です。

 病院の謎の提示は早くて、人物の動きもサクサクしていて、すべての謎が明かされるまではたいへん見やすい流れです。ただ、全部わかりましたというあとの路上の大画面が余計なものに感じられます。記者の「それでは国民が納得しませんよ」って、何が国民だバーカ。

 ポスターからずっと感じていましたが、永野芽郁が演じる川崎瞳の髪がなんだかおかしい……なるほど、そういうことですか。

 治療する場面では眼をそらしてしまう私です。グロいのは大丈夫なくせに、治療風景を見られないのです。ごめんなさい。そんな治療も含めて医療関係の場面は、手術室や病室がリアルです。医者2人と看護師2人もリアルです。患者は、痴ほう症で高齢な人ばかりなのも状況を進めていく上の良い設定として働いているではありませんか。

 それにしても、高嶋政伸さんってこういう役ばっかりですよね。狂ってない役なんでHOTEL以外に何かありましたっけ。その高嶋政伸院長が金を出すのが早すぎるなあというのは思いましたけどね。ピエロに金を要求されて、隠し金庫をすぐに明かしてしまいました。

 日本映画を観ていていつも思うのは、銃を向けられる場面なんですよ。我々日本人は銃とは無縁の生活を送っています。急に銃口を突きつけられて脅されたときに果たして殺されるという危機感を持つのだろうかという疑問があります。自分なら、銃で脅されたらどんな気分を味わうのでしょうか。わかりません。