やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「東京喰種」鑑賞感想


2017年7月公開
監督:萩原健太郎
脚本:楠野一郎
原作:石田スイ
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あらすじ:日本には昔から喰種が紛れていた。現代の東京においても喰種による殺人事件が多発しており政府は喰種対策局を設置して喰種を殲滅しようとしていた。そんな中、大学生の金木研は喰種であるリゼに捕食されそうになるが九死に一生を得る。ところが彼は搬送された病院でリゼの一部が移植され、彼は喰種化してしまった。喰種は人間以外を食べることができない存在なのだが金木もそのとおりになった。果たして彼の運命は。
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 例のごとく原作未読でーす! アニメも観ていません。
 なるほど、こういうお話だったのですね。喰種も生き物だし、エサが人間なんだし、まあ、しょうがないですよね。でも、人間にしてみれば天敵だし、シロアリやスズメバチみたいに排除しなければならないのですからしょうがないですよね。
 それなのに、捕食を楽しんだリゼのやり方には疑問がありました。さっさと食べろよ! そんな捕食をやるもんだから人間によって積極的に排除される対象になるんですよ。人間が狩りをするときに、鹿とかうさぎとかを殺すときに時間をかけてじわじわやりますか。やりませんよね。だからこそ、喰種と人間の関係は、単なる捕食者とエサの関係ではないということなのですね。お互いに憎悪をぶつけ合う関係になってしまっているという理解でよろしいでしょうか。
 清水富美加が出演していて少々驚きました。あんなことがありましたから。そういえば本作の公開が心配されたこともありましたね。清水富美加はめちゃくちゃツンツンした役も演じられるのですね。役者としてがんばっているではありませんか。ツンツンしたキャラは死ぬほど嫌いなので久々に憎悪を抱く対象となりましたが。劇中の腕立てというか懸垂みたいなやつは本当にやっていたのでしょうか。
 24区がセリフとしては出てきましたが映像としてはいっさいなかったのが残念です。
 アクションも楽しめたし、物語もそれなりだと思います。佐々木希がチョイ役だったり主人公を喰種にした張本人が後半まったく出てこなかったりキャラの掘り下げと謎の解明が残っているのでもしかして続編がありますかね。
 実写化作品に限らず、邦画は出てくる役者がだいたい同じではありませんか。最近だと山崎賢人が目立ちます。本作だと大泉洋です。時代劇でも大抜擢されていますし、出演しすぎです。注目されている役者が数年の間にあらゆる作品へ次々と出演するのはいかがなものかと思うのですが、もう少し時間を空けていただけると助かるのですが。役者を旬のうちに使い潰しているようにも思います。