やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」鑑賞感想


2017年8月公開
総監督:新房昭之 監督:武内宣之
脚本:大根仁
原作:岩井俊二
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あらすじ:典道と祐介は同じクラスのなずなが好きだった。しかし、なずなは母の再婚により引っ越すことが決まっている。そのことを先生以外の誰も知らない。なずなはプールにいた典道と祐介の勝ったほうに今夜行われる花火大会へ誘うことにした。
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 1993年にフジテレビで放送されたドラマを原作としたアニメ映画なんですね。そのドラマで新人賞を受賞した岩井俊二監督が映画監督の道を進み始めることになるのでした。さらに、ドラマ原作をアニメ化したのは今作が初だそうです。
 原作が岩井俊二、脚本が大根仁、監督が新房昭之であれば期待せざるをえないじゃないですか。
 さて、前半は、少年少女の淡〜い恋を描いていて、彼らの甘酸っぱい青春をニヤニヤしながら観ていました。
 けど、海の中を列車が走りはじめたところから私はウンザリしました。105分という上映時間は映画としては短い部類に入ると思いますよ。それなのに、途中の展開から拷問を受けているように感じられました。それはおそらく典道となずながほぼゴールインしている状態にあって、結ばれた2人のにゃんにゃんした光景が長くてうんざりしたのだと思います。3時間くらいの長さに感じられました。これはこの2人の妄想じゃないですか。その妄想を映像にしているわけですよね。そんな妄想を次から次と見せられても困りますわ。
 もういいよ、わかったから勘弁してくれと思いました。はいはい、映像もきれいっすねー、でももうわかったので終わらせてくれませんかという感じです。
 ファンタジーなんですよね。もしも!という少年と少女の妄想が繰り広げられるのです。それが長すぎるんですよ。ガラス玉が打ち上げられて、それが割れて、いろいろな未来が見えるわけです。その場面をさっさと見せてくれて映画を終わらせてくれたらありがたく思ったことでしょう。
 劇中の列車が銚子電鉄ですね。でも、駅と線路がJRっぽいです。典道が「電車」と言っていましたが劇中の列車は非電化でした。ちなみにモデルとなっているはずの飯岡のあたりの鉄道と銚子電鉄は電化されています。途中から列車が海の中を走りはじめたところで「あ、電車にしていないのはそういうことか」と思いました。ドラマのほうでは飯岡駅を撮影に使ったようですね。山崎貴はドラマの飯岡駅を気に入ってジュブナイルのロケに使ったらしいですなあ。どうでもいいか、こんな重箱の隅をつつくようなことは。
 それにしても風力発電が民家の近くにありましたけど騒音被害がひどそうですね。住民が頭痛とかで悩んでいそうな気がします。